インタースペースは調整ほぼ一巡、中期成長力を見直して反発のタイミング

  ネット広告のインタースペース <2122> (東マ)の株価は高値圏から急反落したが、調整がほぼ一巡したようだ。インターネット広告市場の拡大が追い風であり、中期成長力を見直して反発のタイミングだろう。   アフィリエイト(成果報酬)型のインターネット広告事業を主力として、子会社ではコンテンツ・ソーシャルアプリなどのメディア運営事業も展開している。インターネット広告事業では、アフィリエイトサービス「ACCESSTRADE(アクセストレード)」を中心に事業展開し、携帯電話ショップをネットワーク化したリアルアフィリエイト「ストアフロントアフィリエイト」も日本最大規模の店舗ネットワークに成長している。   アライアンス戦略も活発化し、13年10月にモバイル広告ネットワーク事業を展開する米アーキ社と戦略的業務提携について合意し、13年11月にはO2Oマーケティングソリューション事業を展開するモギーと資本業務提携に合意した。さらにアジアの新興国市場にも積極展開する方針で、13年9月にインドネシア、13年11月にタイの現地法人が営業を開始した。   今期(14年9月期)連結業績見通しは売上高が前期比8.7%増の165億円、営業利益が同8.5%増の6億42百万円、経常利益が同7.1%増の6億39百万円、純利益が同61.7%増の3億19百万円としている。インターネット広告事業はスマートフォン向けアプリ広告が好調であり、新サービスやアライアンス戦略も寄与して全体を牽引する。メディア事業では恋愛シミュレーションゲームの展開強化や、ママ向けコミュニティサイト「ママスタジアム」のユニークユーザー数拡大などで収益改善が期待される。純利益は前期計上した子会社ののれん減損損失一巡も寄与する。   株価の動きを見ると、10月24日の年初来高値1345円から急反落して11月11日の840円まで調整した。11月6日の前期利益減額修正も嫌気した形だ。ただし11月12日の決算発表後は落ち着いた動きとなり、足元は概ね900円~1050円近辺で推移している。調整がほぼ一巡した可能性があるだろう。   12月16日の終値964円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS47円26銭で算出)は20~21倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は0.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS360円24銭で算出)は2.7倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、下げ渋り感を強めている。また日足チャートで見ると25日移動平均線を回復した。調整がほぼ一巡して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ネット広告のインタースペース <2122> (東マ)の株価は高値圏から急反落したが、調整がほぼ一巡したようだ。インターネット広告市場の拡大が追い風であり、中期成長力を見直して反発のタイミングだろう。
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2013-12-17 09:30