日経平均終値は11円高と反発、大型連休を意識も引け間際に強含む
5月1日の日経平均株価は前日比11円62銭高の1万9531円63銭と小幅反発した。朝方は、円安進行を好感した買いと連休前の手仕舞い売りが交錯する展開でスタート。前日の大幅下落で悪化した市場心理は根強く、節目の1万9500円を割り込むと利益確定売りが優勢となった。一時は円安を支えに下げ渋ったもののそれ以外の手掛かり材料に乏しく、後場は一段安となって120円安まで下落。ただ、午後2時以降は徐々に下げ渋る動きが出始め、引けにかけて強含んだことでプラス圏に浮上して引けた。
個別では、今期予想は純利益3300億円でコンセンサスを上回った伊藤忠商事 <8001> や、16年3月期は2ケタ増収増益予想でコンセンサス上ブレとなったスタートトゥデイ <3092> が上昇。マーベラス <7844> と共同提供するゲームの好調で業績予想を引き上げたAiming <3911> や、15年3月期は増収増益で期末5円増配としたイビデン <4062> も買われた。
半面、16年3月期は純利益29%減で大手証券が投資判断を引き下げた富士通 <6702> や、16年3月期業績予想が市場コンセンサス未達となったワコム <6727> が下落。原弘産 <8894> 、フージャースホールディングス <3284> と業務提携するフィンテック グローバル <8789> や、原油価格の上昇で燃油コストが懸念された商船三井 <9104> 、NSユナイテッド海運 <9110> などの海運株も売られた。(編集担当:松浦直角)
5月1日の日経平均株価は前日比11円62銭高の1万9531円63銭と小幅反発。
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2015-05-01 14:45