今週の為替相場見通し(2015年5月4日-)=為替王
先週の為替市場で目立った大きな変化としましては、米ドル円が1ドル=120円を回復しました。大きな流れとしましては、今年3月下旬からずっと、118円台~120円台の限られた範囲でのレンジ相場が続いています。細かく見ますと、いくつかのテクニカル指標において、先月抱えていた円高リスクが完全に払拭されて、反転・上昇を示すサインも出ています。
先週後半、一気に上昇しただけにここから追随するのは心理的に難しく感じられるような状況ではありますが、しかし、客観的に上昇(円安)の可能性を計測しますと、1ドル=122円。昨年来の高値(121円)を更新する可能性すら潜在的に有している状況と考えます。日米の金融政策は特に変更はありませんし、日米の経済指標に大きな変化があったわけではありませんし、これといって今週、米ドル高・円安に向かわせる材料は特に見当たらないのですが、チャート分析の観点では、先月まで円高に向かわせる可能性があった相場エネルギーが逆噴射する可能性もあるといった見方になります。
今週、注目したいイベントは、豪州の政策金利発表。現在の豪州の政策金利は2.25%です。前回(4月)は、直前予想として次のように書きました。「今年もう一段の利下げはいずれあろうかと思われますが、その時期が、もしかしたら早まって、本日(4月7日)実施される可能性もゼロではない」。しかし結局、何事もなく、前回は変更なし(2.25%のまま)でした。お騒がせして失礼しました。ただ今回こそ、明日5月5日の会合において2.25%から2.00%へ利下げが決定される可能性は高いと予想します。
先週は、豪ドル円、ユーロ円、ポンド円などが大幅に上昇したのに対して、NZドル円の動きが重たいのが目立ちます。ちょうど現在の90円台半ばあたりがちょっとした節目になっており、今週、ここから崩れるような展開になりますと、第一に88円台へと下落が拡大する可能性が高まると考えます。(執筆者:為替王)
先週の為替市場で目立った大きな変化としましては、米ドル円が1ドル=120円を回復しました。大きな流れとしましては、今年3月下旬からずっと、118円台~120円台の限られた範囲でのレンジ相場が続いています。
economic
2015-05-04 08:30