ワークマンは高値圏で堅調推移、好業績を評価する流れに変化なく、昨年9月高値を突破すれば上げ足に弾み
作業服チェーンのワークマン <7564> (JQS)の株価は高値圏で堅調に推移している。足元の全般地合い悪化の状況でも1月31日発表の第3四半期累計(4月~12月)好業績を評価する動きだ。昨年9月高値は射程圏であり、突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。
ワーキングウェアや作業関連用品などの大型専門店チェーンをFC中心に展開している。ローコスト経営が特徴で、他社との差別化戦略としてEDLP(エブリデー・ロー・プライス)商品を強化している。13年12月末時点の店舗数はFC店619店舗、直営店106店舗、合計1都2府36県下に725店舗を展開し、22年3月期に全国1000店舗、28年3月期に全国1300店舗を目指している。
1月31日発表の今期(14年3月期)第3四半期累計(4月~12月)の業績(非連結)は、チェーン全店売上高が前年同期比5.3%増収、既存店売上高が同3.0%増収、営業総収入が同5.0%増収、営業利益が同7.5%増益、経常利益が同7.4%増益、純利益が同7.5%増益だった。新規出店効果や既存店の好調で仕入コスト上昇などを吸収して増収増益だった。EDLP商品を新たに256アイテム開発し、チェーン全店売上高のEDLP商品比率は45.8%と同3.2ポイント上昇した。店舗展開では鳥取県と島根県に初進出した。
通期見通しは前回予想(4月30日公表)を据え置いて、チェーン全店売上高が前期比6.0%増の676億90百万円、既存店売上高が同3.8%増、営業総収入が同5.8%増の476億90百万円、営業利益が同8.2%増の80億円、経常利益が同7.4%増の90億60百万円、純利益が同6.9%増の53億90百万円としている。新規出店25店舗およびS&B2店舗として出店エリアも拡大する。
新テレビCM放映効果、新規出店効果、EDLP商品の構成比上昇効果、竜王流通センター稼働による西日本エリアの物流効率化効果などで好業績が期待される。通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が77.5%、営業利益が80.7%、経常利益が80.4%、純利益が75.7%と高水準であり、14年1月の好調も考慮すれば上振れ余地がありそうだ。
2月3日に発表した月次売上高(FC店と直営店の店舗売上高合計、前年比速報値)動向を見ると、14年1月は全店109.1%、既存店107.0%だった。寒い日が続いたことで防寒衣料が好調に推移した。既存店は10月の107.8%に次いで今期2番目に高い伸び率だった。13年4月~14年1月累計は全店105.6%、既存店103.3%となった。14年1月の新規出店は1店舗で今期累計出店数16店舗、14年1月末現在の店舗数726店舗となった。
株価の動きを見ると、昨年9月高値4180円後は上値が重くなりボックス展開だが、高値圏3600円~4000円近辺で堅調に推移している。12月下旬に3600円近辺まで調整する場面があったがすぐに切り返し、また足元では全般地合い悪化の状況でも堅調に推移している。2月3日には前日比75円(1.95%)高の3935円まで上値を伸ばす場面があった。第3四半期累計業績を好感する形だ。
2月3日の終値3905円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS264円20銭で算出)は14~15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間75円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績のBPS1754円22銭で算出)は2.2倍近辺である。週足チャートで見ると、一旦割り込んだ13週移動平均線と26週移動平均線を回復して、強基調へ転換の動きを強めている。昨年9月高値4180円を突破すればボックス上放れの形となり、上げ足に弾みがつきそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
作業服チェーンのワークマン<7564>(JQS)の株価は高値圏で堅調に推移している。足元の全般地合い悪化の状況でも1月31日発表の第3四半期累計(4月~12月)好業績を評価する動きだ。
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2014-02-04 09:15