東南アジアの「高速鉄道」受注・・・日本との争い、中国は強気で行け=中国メディア

中国メディアの国際在線は7日、シンガポールとマレーシアが両国を結ぶ高速鉄道計画の開業時期を先送りすることで合意したことを紹介し、中国は同高速鉄道の受注に向け、「日本に絶対に真似できない強みを以って強気な入札を行うべきだ」と論じた。
記事は、シンガポールとマレーシア両国が2020年に開業予定だった高速鉄道計画の開業時期を先送りし、15年末までに高速鉄道建設に向けた新しいスケジュールを策定する計画だと紹介した。
続けて、シンガポールとマレーシア両国は13年に両国を結ぶ高速鉄道を2020年までに開業する計画を発表していたと伝え、高速鉄道が開業すればマレーシアの首都クアラルンプールとシンガポールが90分で結ばれ、1日あたりの輸送人員数は数十万人に達することが見込まれていたと紹介した。
一方で、建設プロジェクトの規模ならびに複雑さを理由に、シンガポールとマレーシア両国は開業時期の見直しを決定したと伝え、すでに両国は技術や運営、安全面などに関する課題について議論を開始したと紹介。また、中国社会科学院国際学部の張蘊嶺研究員の話として「莫大な資金が必要となる同プロジェクトにはコスト負担の割合や入札方法、資金調達の方法など、さまざまな問題が残されていることは事実」と伝えた。
さらに記事は、張蘊嶺研究員が「東南アジアの高速鉄道市場は主に日本と中国の争いになる」と述べ、特に日本はマレーシアに多額の投資を行っており、ASEAN諸国では日本の技術のほうが中国より優れていると認識されていると述べたことを紹介。また張蘊嶺研究員の話を引用し、「中国企業は自らの強みを活かして積極的な価格で入札を行うべきだ」と主張し、価格優位と建設速度は日本に絶対に真似できない中国側の強みであると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの国際在線は7日、シンガポールとマレーシアが両国を結ぶ高速鉄道計画の開業時期を先送りすることで合意したことを紹介し、中国は同高速鉄道の受注に向け、「日本に絶対に真似できない強みを以って強気な入札を行うべきだ」と論じた。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
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2015-05-08 12:45