日経平均終値は87円高と反発、銀行株を筆頭に買い広がる

 8日の日経平均株価は前日比87円20銭高の1万9379円19銭と反発。朝方は、前日に好材料が出ていたソフトバンク <9984> やファーストリテイリング <9983> などの主力株が指数を支え、買い先行の展開で始まった。その後、雇用統計を前に買い一巡後は様子見ムードが広がるかに思われたが、午後に入ると銀行株を筆頭に相場全体に買いが波及。東証1部全体の値動きを示すTOPIXは一時1%超まで上昇した。引けにかけて週末の手仕舞い売りにやや押されたが、日経平均株価は1日を通しておおむね堅調に推移した。  個別では、ソフトバンクとの資本業務提携を発表したヤマダ電機 <9831> や、市場予想上回る今期見通しやテーマパーク展開計画が期待された任天堂 <7974> が上昇。拡張現実アプリを展開する企業への出資を発表したアドウェイズ <2489> や、今期は年間6円増配で業績見通しが市場予想上回ったリンナイ <5947> も買われた。  半面、今期は経常利益2500億円の予想でコンセンサスを下回った丸紅 <8002> や、大手証券が投資判断を引き下げたライフネット生命保険 <7157> が下落。今期純利益4割減の予想が嫌気された明星工業 <1976> や、大幅増益決算も足元の原油価格下落で利益確定が優勢となった出光興産 <5019> も売られた。  業種別では、銀行、水産・農林、空運などが上昇。一方、石油石炭製品、鉱業、ゴム製品は下落した。(編集担当:松浦直角)
8日の日経平均株価は前日比87円20銭高の1万9379円19銭と反発。
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2015-05-08 14:30