翻訳センターは1月の戻り高値から反落だが中期成長力を評価する流れに変化なし、足元の反落局面は押し目買い好機

  国内最大規模の翻訳会社である翻訳センター <2483> (JQS)の株価は全般地合い悪化の影響を受けて1月戻り高値から反落したが、中期成長力を評価する流れに変化はなく、足元の反落局面は押し目買いの好機だろう。なお2月6日に第3四半期累計(4月~12月)の業績発表を予定している。   特許・医薬・工業(IT関連)・法務・金融分野を中心として、企業向けなどに翻訳サービスを展開している。企業の知的財産権関連、新薬開発関連、新製品開発関連、海外展開関連、ディスクロージャー関連など翻訳サービス需要は拡大基調であり、M&Aも積極活用して業容を拡大している。   12年8月には通訳・翻訳・国際会議運営のアイ・エス・エス(ISS)を子会社化した。ISSは国際会議運営の実績が豊富であり、13年11月に開催された「第13回日中韓特許庁長官会合」の全体運営も担当している。通訳の分野も20年東京夏季五輪開催に向けて活躍の場が一段と広がるだろう。また13年6月にはアイタスからIT関連のローカライゼーション/マニュアル翻訳事業の一部を譲り受けた。   今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比21.0%増の88億円、営業利益が同11.1%増の4億70百万円、経常利益が同11.1%増の4億70百万円、純利益が同9.0%増の2億40百万円としている。翻訳事業は医薬分野や金融分野の好調で増収基調である。ISSグループの通期連結も寄与して、東京本部移転増床費用や人材採用などの先行投資負担を吸収する。なお2月6日に第3四半期累計(4月~12月)の業績発表を予定している。   株価の動きを見ると、昨年11月~12月の4000円近辺で下値固めが完了して出直りの動きを強めた。1月8日には昨年9月19日(5920円)以来の水準となる5790円まで上伸する場面があった。その後は利益確定売りが優勢になって反落し、2月3日には4765円まで調整した。ただし個別の悪材料は見当たらない。全般地合い悪化の影響を受けた形で調整は一時的だろう。   2月3日の終値4765円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS142円40銭で算出)は33倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間45円で算出)は1.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1459円64銭で算出)は3.3倍近辺である。週足チャートで見るとサポートラインの26週移動平均線に接近した。調整が一巡して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
国内最大規模の翻訳会社である翻訳センター<2483>(JQS)の株価は全般地合い悪化の影響を受けて1月戻り高値から反落したが、中期成長力を評価する流れに変化はなく、足元の反落局面は押し目買いの好機だろう。
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2014-02-04 09:45