今週の為替相場見通し(2015年5月11日-)=為替王

 先週、最も大きな動きがあったのがポンド。イギリス総選挙の結果を受けて、急上昇しました。ポンドの対ドル相場(GBP/USD)については、もともと約4週間前から次のように予想してきました。「GBP/USD相場で上向きを示唆するシグナルが点灯し、現状、1.52から最大で1.54~1.55あたりを目指す可能性もある」(4月23日ブログ記事より)。  具体的には、GBP/USDのチャート分析において、4月16日時点(当時1.49台)で上昇シグナルが点灯。4月22日時点(当時1.50台)で連続する上昇シグナルが点灯。ターゲット計算法により第一に1.52台が出て、第二に1.54~1.55あたりが算出されました。  つまり、今回のイギリス総選挙とは関係なく、チャート分析により、ポンドが急騰するとの予想が出ていました。ただ、本音を申し上げますと、まだ1.49~1.50だったときに、本当にそんなに(最大1.54~1.55のターゲットまで)上昇するのかなあと半信半疑の気持ちだったと思います。結果的には、上昇シグナル点灯から1カ月足らずで大きな上昇ターゲットに到達しました。  さて、懸案の米ドル円。先週金曜日も1ドル=120円を超えて上昇する場面があったのですが、結局、119円台に押し戻されました。方向性としては、どちらかといえば上向き示唆が続いている状況と判断します。今年3月までは米ドル円の短期トレードは絶好調でしたが、4月から膠着状態に入っています。なんとなく昨年の今頃も、米ドル円が膠着してしまって、苦しい状況だったことが思い出されますが、今年は早めに膠着状態から脱して欲しいところです。  下方向は、細かく見れば119円台半ば、大きめに見れば118円台後半が重要なサポート帯になっています。そこで下支えされている限りは、まだ上方向への期待は残っています。が、もしそれらのサポート帯を割り込みますと、数円程度の比較的しっかりした円高トレンドに入る可能性が高まると考えます。(執筆者:為替王)
先週、最も大きな動きがあったのがポンド。イギリス総選挙の結果を受けて、急上昇しました。ポンドの対ドル相場(GBP/USD)については、もともと約4週間前から次のように予想してきました。「GBP/USD相場で上向きを示唆するシグナルが点灯し、現状、1.52から最大で1.54~1.55あたりを目指す可能性もある」(4月23日ブログ記事より)。
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2015-05-11 09:45