中国のネットは監視されてるの? 日本ではできない貴重な体験をした

 Googleやマイクロソフトを排除し、独自路線をとる中国。「グレートファイヤウォール」と呼ばれるシステムでネットを監視しているとも言われます。今日はそんな中国の「普段の」ネット事情をご紹介します。 ■実際監視されているの?  普段のネットサーフィンで、日本では経験しない何やらおかしな挙動に直面するのは事実です。  例えばアクセスできないサイト、ドメインがあります。  代表的なところでは、話題になったGoogle、G-Mailにアクセスできません。またYouTubeやtwitter、Facebookもだめです。ブログなどはfc2、Yahoo、WordPressなどにはアクセスできません。  ちなみにこれらのサイトにアクセスしようとすると「このページは表示できません」という表示が出て遮断されます。そしてしばらくはインターネットそのものが遮断されてしまい、これまで開けていたサイトも受け付けてくれず、IEの立ち上げ直しが必要、というやっかいなことになります。  こちらでネット検索をする際は、そうしたサイトを開かないよう注意する必要があります。 ■なんちゃってオリジナル  中国には本物をそっくりまねした「なんちゃってオリジナル」も存在します。  例えば「Skype」  インストールしようと日本語のページを検索し、Skypeホームページに飛ぼうとすると、いきなり中国語表示のページに飛びます。よく見ると「skype.gmw.cn」というページです…  そう、見た目は全くSkypeのページなのですが、これは中国独自のスカイプなのです。(でもロゴにはSkype TMと表示されてますけどね…)  ちなみにこのgmw Skypeだと盗聴される危険がある、と聞いたことがあります。Skypeのページからでもいつの間にかgmw Skypeのページに飛んでしまいますから不思議です。  同じように、中国のアンドロイドタブレットにインストールされている「GooglePlay」アプリも「谷歌商店」(中国語でグーグルショップの意味)と記されてはいますが、実は中国オリジナルのアプリで、LINEやtwitteを含め普通に手に入るはずのアプリがいくら検索をかけても出てきません。  このようなわけで、中国でネットを使っていると度々「ん?? …もしかして干渉(監視)されている?」と感じる場面にたびたび遭遇します。慣れるまではイライラしますが、日本ではできない貴重な体験ですよ。(笑)  そのうち「監視のバイトしてるよ」なんて人に会ったら、ぜひ話を聞いてまた報告したいと思います。(執筆者:高山 翔 提供:中国ビジネスヘッドライン)
Googleやマイクロソフトを排除し、独自路線をとる中国。「グレートファイヤウォール」と呼ばれるシステムでネットを監視しているとも言われます。今日はそんな中国の「普段の」ネット事情をご紹介します。
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2015-05-12 11:30