レアアースの「中国依存」・・・日本が脱却を進める=中国メディア

 中国メディアの中国有色金属報は12日、日本はレアアースの調達を中国に依存する体制を根本から変えようとしていると伝えた。  記事は、日本がレアアース調達の“脱中国”に向けた取り組みを紹介し、そのうちの1つとして、トヨタ自動車や三菱電機など11社が2012年に「高効率モーター用磁性材料技術研究組合」を発足させたことを紹介。さらに、同組合が「レアアースを使用しない革新的な高性能磁石」などの研究開発に取り組んでいることを紹介した。  さらに、日本はレアアースの中国依存という現状を根本から変えようとしていると指摘し、東芝はすでに中国産レアアースを使用せず、オーストラリアや米国に豊富に存在するサマリウムを主体したモーター用磁石を開発済みであることを指摘。  また、日立金属も12年にレアアースを含んだ磁石を用いない高効率永久磁石同期モーターを開発したと紹介し、日本のレアアース調達の“脱中国”が着実に進んでいることに警戒感を示した。  続けて記事は、日本では自動車メーカーや家電メーカーが廃棄された自動車や家電製品からのレアアース回収の技術も開発したことを紹介。2010年9月に尖閣諸島(中国名:釣魚島)近海で発生した漁船衝突事件を受け、中国がレアアースの輸出制限を行い、価格が高騰したことと合わせ、日本は「レアアースの調達先の分散やレアアース使用量を減らす努力を続けている」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国有色金属報は12日、日本はレアアースの調達を中国に依存する体制を根本から変えようとしていると伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-05-13 13:15