ドイツ証がたばこ値上げ発表のJTにリポートを発行
ドイツ証券が3日付で、JT <2914> に対するリポートを発行している。
JTの今3月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比12.7%増、営業利益は同14.3%増となったが、同リポートでは「ドイツ証券予想を若干下ブレした」と指摘。この要因として、国内・国外で値上げの計画に先立ち、販売量が減少したこと、一部の国で増税の影響を受けたことなどを挙げている。
ただし、同証券による今期の売上高予想は2兆3800億円と、増額修正後の会社計画(2兆3900億円)とほぼ同水準を予想する。
一方、同社が4月1日付でたばこ価格の値上げに踏み切ると発表した件については、市場予想よりも値上げ幅が大きいと指摘しおており、「消費増税分は完全に消費者に転嫁される」とコメント。
また、JTの投資家還元については、同社が配当性向40%の方針を打ち出していること、今期は92円配当を計画していることから、配当利回りは推定でおよそ3%となり「市場平均の1.9%と比べてかなり魅力的な水準」と評価している。
これらの要因に加え、株主価値の改善によりJTは中長期的に堅調な収益を達成し続けると予想。同リポートでは投資評価「バイ(買い)」、目標株価4200円を据え置いている。
JTの4日の株価は日本株全体の下げもあり、前場に80円安の3055円まで売られる場面があった。(編集担当:片岡利文)
ドイツ証券が3日付で、JTに対するリポートを発行している。
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2014-02-04 13:00