福建省で、東京ばな奈「見ぃつけたっ」 地域限定ご当地商品の人気

 今年は全体的に少し暑いようですね。こちら福建も、蒸し暑い日が続き、そろそろ湿気の多い梅雨のような気候に入ろうとしているところです。  今日はちょっとコーヒーブレイク、福建でちょっとなじみのあるお菓子を見つけましたのでご紹介します。  まずは写真をご覧ください  どうですか? 「東京香蕉ケーキ」…香蕉とは中国語で「バナナ」ですから、まんま「東京ばな奈」のパクリですね(笑)  商品名の脇に書いてある「常楽チャンネン」ってナンヤネン!……と突っ込みたくなるところですが、これは福州市のとなり、長楽市(福州空港のある都市)にある「常楽」という会社の製品です。  まあそれは置いといて、「原味蛋糕ミルク味」(プレーンミルクケーキ味)って気になりませんか?  中身は……。  クリームが入ってない! ただのスポンジケーキの裏にミルク味のコーティングが施してあるだけ、ちなみに「東京バナナケーキ」という割にはバナナの風味は全くしません(笑)  続いては福建省泉州市にある泉州恵家という会社のお菓子です。  こちらはネーミングというか、パッケージに突っ込みどころが満載で「東京香蕉のバナナ」(訳して「東京バナナのバナナ」)という「東京のバナナケ|キ」(原文まま)…もう訳がわかりません。  ただお味の方は、こちらも中にクリームは入っていないもののほんのりとバナナの風味がして、味は本家に近いです。シンプルなバナナ味スポンジケーキ、といったところでしょうか。  どうして今になって、こういう産地限定のスポット的な商品をパクることになったのかよくわかりませんが、もしかしたら最近の「爆買い」の影響で東京方面に行く人が増え、お土産に持ち帰って「これは美味しい」、「日本ではこういうお菓子が売れている」ということになって知名度が上がってきたのかもしれません。  3月29日付のコラムでも書きましたが、「売れるもの」を真似して作って儲けるのは当然、の彼らにしてみれば当然の成り行きなのかもしれません。まあしかしこんな福建の田舎で「東京ばな奈」に出会えるとは思っても見ませんでした。こんな経験ができるのも、中国ならではといったところでしょうか。(執筆者:高山 翔 提供:中国ビジネスヘッドライン)
今年は全体的に少し暑いようですね。こちら福建も、蒸し暑い日が続き、そろそろ湿気の多い梅雨のような気候に入ろうとしているところです。
china,column
2015-05-14 11:00