西武グループ、赤坂再開発計画で政策投資銀から最高ランク認証取得

 西武ホールディングスと子会社の西武プロパティーズは2014年2月4日、グランドプリンスホテル赤坂(東京・千代田、旧赤坂プリンスホテル)跡地の開発計画「(仮称)紀尾井町計画」において、日本政策投資銀行の「DBJ Green Building認証」における最高ランクである「Platinum (Plan) 2013」認証を取得したと発表した。(写真は、開発イメージパース。提供:西武ホールディングス)  DBJ Green Building認証制度は、ビルの環境性能に加え、「Ecology(環境)」、「Amenity(快適性)& Risk Management(防犯・防災)」、「Community(地域・景観) &Partnership(ステークホルダーとの連携)」の3つの大カテゴリーについて評点化し、それらに基づき環境・社会への配慮が十分な水準に達していると評価される不動産について、その評価に応じて、5段階の認証を付与されるもの。「(仮称)紀尾井町計画」は、「国内トップクラスの卓越した“環境・社会への配慮”がなされたビル」として高く評価され最高ランクの「Platinum」を取得したもの。  今回の認証では、特に以下の取り組みついて高く評価されたとしている。  (1)全館LED照明、太陽光自動追尾ブラインド、太陽光発電などの技術を駆使することで優れた環境性能を備えていること。  (2)制振構造の採用や72時間対応の非常用発電機の設置に加えて、1万人分の非常食・飲料水を備えた防災備蓄倉庫も設置することで、ビルの防災対策やテナントのBCP(事業継続)のみならず、周辺住民や帰宅困難者の一時避難施設としての機能を保持していること。  (3)1930年(昭和5年)に建てられた「旧グランドプリンスホテル赤坂旧館(旧李王家東京邸)」を解体せずに、そのままの状態で敷地内を移動させること(曳家工事)で、土地の歴史を保全しながら後世に伝える取り組み。  なお、「(仮称)紀尾井町計画」は、東京都の指定有形文化財である旧グランドプリンスホテル赤坂旧館(旧李王家東京邸)を保存しつつ、オフィス・ホテル・商業施設からなる「オフィス・ホテル棟」と賃貸住宅である「住宅棟」の2棟を建設。特に「環境」、「防災」、「設備スペック」の充実を図り、快適なオフィス、良質なサービスのホテル、魅力ある商業施設、高品質な住宅などを提供し、機能性と独自性のある複合施設を計画している。(編集担当:風間浩)
西武ホールディングスと子会社の西武プロパティーズは2014年2月4日、グランドプリンスホテル赤坂跡地の開発計画で、「DBJ Green Building認証」における最高ランクである「Platinum (Plan) 2013」認証を取得したと発表した。(写真は、開発イメージパース。提供:西武ホールディングス)
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2014-02-04 15:30