日本の「旅行収支」が黒字化・・・背景には「爆買い」=中国メディア

 中国メディアの新浪財経は13日、日本メディアの報道を引用し、2014年の日本の旅行収支が55年ぶりに黒字となったと伝え、黒字化を支えたのは主に「大量に買い物をする中国人」だと伝えた。  記事は、観光庁の試算を引用し、14年に日本を訪れた外国人旅行客の消費額は前年比43.1%増の2兆278億円に達し、過去最高となったと紹介。特に中国人旅行客による消費額は5583億円と全体の27.5%を占めたと伝え、「円安という要素のほかに、免税対象品目の拡大や査証(ビザ)発給要件の緩和が消費額の押し上げにつながった」と報じた。  続けて、日本観光の人気は「サービスの良さ」、「おいしい食べ物が豊富」、「物価が安い」といった評価に支えられていると伝え、買い物のために日本を訪れる旅行客も増えていると紹介した。一方で、外国人旅行客が集中するのは東京や大阪、北海道、京都といった大都市や著名観光地に限られていると伝え、いかにして外国人旅行客に地方都市を訪れてもらうかが今後の課題であると論じた。  14年の日本の旅行収支が55年ぶりに黒字になった背景に中国人旅行客による“爆買い”があるとの報道について、中国の簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)での反応を見てみると、「小日本の経済成長は無知な同胞による観光と買い物によるものだというのか。自尊心のない同胞に言葉もない」といった憤りを示すコメントが一部で見られたが、「中国人の爆買いは理解できる」というコメントが多く見れた。  「日本はサービスも良く、製品の質も保障されている。買い物しないわけにはいかないだろう。過去の国辱については心に刻むべきだが、日本にかかわるすべてを排斥すべきということではない」といったコメントや「日本の製品は確かに高品質だ」というコメントがあった。  さらに、「人気渡航先として見た場合、アジアナンバーワンは日本だよな」、「日本製品の不買なんて無理なことはせずに、日本全体を買ってしまうのはどうだろう?」という意見もあり、多くの中国人が日本で買い物を楽しみ、多額のお金を落としていることは、日本旅行や製品の質を考えれば、ある意味で当然という見解が多かった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Nattee Chalermtiragool /123RF.COM)
中国メディアの新浪財経は13日、日本メディアの報道を引用し、2014年の日本の旅行収支が55年ぶりに黒字となったと伝え、黒字化を支えたのは主に「大量に買い物をする中国人」だと伝えた。(イメージ写真提供:(C)Nattee Chalermtiragool /123RF.COM)
china,economic,japan
2015-05-14 13:00