【本日注目の通貨ペア】ユーロ/米ドル:1.15ドルの攻防が視野に
ユーロ/ドルは本日、1.1420ドル台に上昇して約3カ月ぶりの高値を付けた。米国景気の足踏みがドル売りを誘うとともに、ショートポジションが積み上がっていたユーロに買い戻し圧力がかかっている。
もっともこうした動きは、ヘッジファンド勢による複合トレード(ユーロ売り・原油売り・独国債買い)の解消が主因との見方が強く、ECBが毎月600億ユーロに上る資産買入れを行っている事に鑑みれば、独長期金利やユーロの上昇は長続きしないと見るのが一般的だ。
そうした中で、多くの参加者がユーロ売りのチャンスを探していると見られ、その値動きを注視している事だろう。次なる節目の1.15ドルは格好のターゲットであり、この水準に近付けば一旦は戻り売りが強まる可能性が高い。
また、独長期金利とユーロの上昇はデフレ回避のためにもECBとして看過できない現象であり、いつ牽制が入ってもおかしくない。もし、ドラギ総裁が本日の講演で牽制発言を行えば、1.15ドルを前にユーロが反落する事になろう。
一方で、米経済指標の冴えない結果(本日は、週次新規失業保険申請件数と4月生産者物価指数が発表予定)が続けば、さらなるポジション巻き戻しを誘発しかねない。この場合は1.15ドルの攻防が本格化しそうだ。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ユーロ/ドルは本日、1.1420ドル台に上昇して約3カ月ぶりの高値を付けた。米国景気の足踏みがドル売りを誘うとともに、ショートポジションが積み上がっていたユーロに買い戻し圧力がかかっている。
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2015-05-14 18:00