日中「鈍化」の経済協力・・・「空白地帯」を韓国が埋める=中国メディア

 中国メディアの中国新聞社は12日、韓国国際貿易協会が11日に発表した報告書を引用し、「日本と中国の経済協力が鈍化するなか、韓国が中国との協力を強化している」と伝え、中国市場における日本と韓国が正反対の動きを見せていると伝えた。  記事は、韓国国際貿易協会の報告を引用し、2015年第1四半期において、韓国の対中投資額が16億2000万ドル(約1933億円)に達し、日本の10億6000万ドル(約1265億円)を大きく上回ったと紹介。さらに、韓国の対中投資が日本を上回るのは「14年から続く流れ」だと伝え、14年の韓国の対中投資額は39億7000万ドル(約4738億円)に達したことを紹介した。  続けて、中国と韓国の自由貿易協定(FTA)が15年2月に妥結し、15年下半期には発効となる見通しであると紹介したうえで、「韓国は日本を抜いて、中国にとって米国についで第2位の貿易パートナーになるだろう」と報じた。  一方で記事は、日本と中国の経済協力は12年から「衰退の形勢にある」と伝え、15年第1四半期における日中相互の投資額は前年比2桁の減少だっと紹介。さらに中国から撤退する外国企業のうち、日本企業が大半を占めたと紹介し、「日中の経済協力が衰退している原因は非常に複雑だが、領土を巡る対立や日本の政治家の歴史認識問題が日中関係を冷え込まさせている」と主張した。  さらに、中国との経済協力のうち、日本が後退したことで生まれた空白地帯を韓国が埋めていると伝え、「今年、韓国の対中投資額は日本を超える見込み」だと紹介。続けて、中韓FTAが発効となれば韓国の国内総生産(GDP)は5年内に1.25%上昇し、19年には韓国の一人あたりGDPは日本を超えるとの予測もあると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国新聞社は12日、韓国国際貿易協会が11日に発表した報告書を引用し、「日本と中国の経済協力が鈍化するなか、韓国が中国との協力を強化している」と伝え、中国市場における日本と韓国が正反対の動きを見せていると伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-05-14 23:00