ロシア「高速鉄道プロジェクト」・・・中国受注に「資金支援」=中国メディア

 ロシアの高速鉄道建設計画「モスクワ-カザン高速鉄道」の建設プロジェクトを中国企業とロシア企業のコンソーシアムが受注したことについて、中国メディアの新京報は13日、中国高速鉄道にとって初となる海外プロジェクトは5月末に正式に契約調印となる見通しだと伝えた。  記事は、「モスクワ-カザン高速鉄道」の総延長は770キロ、設計最高速度は時速400キロ、将来的にロシアの大都市であるエカテリンブルクまで延伸される計画であることを紹介し、2018年にロシアで開催されるFIFAワールドカップの前に竣工する計画だと報じた。  さらに、プロジェクトを受注した中国側の中鉄二院集団工程有限責任公司の朱穎総経理の話として、「モスクワ-カザン高速鉄道では寒冷地における高速鉄道として、中国の技術や設備が大量に採用されることになる」と紹介した。  続けて、中国は寒冷地における高速鉄道の建設および運用に「相当豊富な経験を有している」と伝え、中国の黒竜江省ハルビン市と遼寧省大連市を結ぶ高速鉄道は「マイナス50℃以下の環境下でも正常に運行できる」と主張した。  また記事は、ロシア側はなぜ中国企業を選んだのだろうかと疑問を投げかけつつ、その答えとして同済大学軌交通学院の孫章教授が「ロシアは高速鉄道の技術だけでなく、資金面でも中国の支援が必要だった」と述べたことを紹介したほか、将来的にロシアの高速鉄道が中国の新疆ウイグル自治区ウルムチ市とも結ばれ、「中国の高速鉄道網と連結される計画があること」を伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
ロシアの高速鉄道建設計画「モスクワ-カザン高速鉄道」の建設プロジェクトを中国企業とロシア企業のコンソーシアムが受注したことについて、中国メディアの新京報は13日、中国高速鉄道にとって初となる海外プロジェクトは5月末に正式に契約調印となる見通しだと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-05-14 23:15