ぷらっとホーム、極小サイズのマイクロサーバーにIoT関連事業者の関心が集中

東京ビッグサイトで開催されている第4回IoT/M2M展(5月13日~15日)において、ぷらっとホーム <6836> の極小サイズのマイクロサーバー「OpenBlocks IoT Family」が大きな注目を集めている。同社の出展ブースに訪れる展示会参加者が絶えない他、同展示会場ではインテルのブースにおけるデモンストレーションや、日立システムズ、KDDI、NECネッツエスアイ、日本システムウェアのブースでもIoT/M2Mのゲートウェイとして「OpenBlocks IoT Family」の製品が展示されるなど、「IoTやM2Mに欠かせない機器」としてクローズアップされている。(写真は展示会ブースにおいて、ぷらっとホーム代表取締役社長の鈴木友康氏と、極小サイズのOpenBlocks「BX1」)
ぷらっとホームの小型Linuxマイクロサーバー「OpenBlock」は、大手通信事業者をはじめ、電力監視やセンサーネットワークなどのインターネット通信分野に採用され、多くの導入実績をもつ超小型コンピュータ。近年では各種センサーネットワークやM2M/IoT分野のゲートウェイ装置として多数採用されている。
特に2015年3月に出荷開始した「OpenBlocks IoT BX1」は、41.6mm(W)×96mm(D)×11.3mm(H)と、従来機器と比較して11%の体積になった極小サイズ。筐体にアンテナ内臓の3G通信機能を内蔵し、Wi-Fi、Bluetoothなどの無線通信も搭載、RS-485、RS-232C、USB等の有線インターフェースも利用できる。
モノのインターネットといわれるIoTの市場が拓けていく中で、同社のマイクロサーバーが注目を集める背景について、ぷらっとホーム代表取締役社長の鈴木友康氏は、「どんなものでもつなげて管理・運用したいというニーズは広がり、モノをつなげるマイクロサーバーは必須アイテムになっています。BX1の極小サイズは、機械と機械をつなげるM2Mから、IoTになると、小型機器に通信機能を付加するというニーズが高まり、サイズが小さいことが大きな魅力になります。また、ネットワークにつなげるにあたっては、機器とシステム間の情報を連携するための翻訳機能が重要になり、その点においてLinuxの初期の段階から長年にわたってLinuxシステムの開発に携わってきた当社の技術力を評価していただけます」と語っている。
また、5月11日に発表したばかりの「OpenBlock IoT EX1」は、サイズこそ91mm×113mm×25mmと「BX1」と比較すると大きくなるが、内部に拡張用スロットを2つ搭載することで様々なモジュールを追加でき、3Gはもとより、LTE、Wi-SUN、EnOceanなどの通信に対応可能。さらに、SMS遠隔操作機能やシリアル通信リダイレクト、設定用WebUIを搭載するなどソフトウェア機能も充実し、拡張性と柔軟性を向上させた“オールインワン”の製品になっている。
小型化のニーズを追求したBX1と、マイクロサーバーに求められるあらゆる機能に応えられるEX1という両極端の製品を提供しているが、ぷらっとホームの展示ブースには、通信事業者をはじめ、通信サービス提供会社や、ヘルスケア・ウェルネスに関係する会社まで、様々な業態の担当者が訪れ、BX1のサイズと応用範囲の広さに驚くとともに、機器を装着することによるサービス開発の可能性について、ぷらっとホームの担当者との間で活発な意見交換が繰り広げられている。
ぷらっとホームの鈴木社長は、「当社は、今後一段と成長するM2MやIoTの分野で、インフラを提供する立場です。システムの安定性や信頼性については、すでに大手キャリアにも多数導入していただいて10年以上のサポート実績があることが、ブースで説明させていただいた事業者の方々からも高く評価していただけるポイントです。安定稼働の継続性は、IoTの発展のためにも重要なポイントだと思います。今後は、さらなる小型化にチャレンジし、将来は500億個の機器がつながり、世界で700兆円の市場規模があると展望されるIoT時代に貢献していきたいと考えています」と語っている。(編集担当:徳永浩)
東京ビッグサイトで開催されている第4回IoT/M2M展において、ぷらっとホームのマイクロサーバー「OpenBlocks IoT Family」が大きな注目を集めている。(写真は展示会ブースにおいて、ぷらっとホーム代表取締役社長の鈴木友康氏と、極小サイズのOpenBlocks「BX1」)
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2015-05-15 14:15