日本車のリコール・・・「回数」と「品質」は比例しない=中国メディア

 中国メディアの網易数読は15日、タカタ製エアバッグの問題をめぐって日本車のリコールが相次いでいることについて「リコールの回数が多いことは品質が劣ることを意味するのだろうか」と疑問を投げかけた。  記事は、トヨタ自動車が2009年に世界で743万台のリコールを行ったことを紹介しつつ、今度はエアバッグの問題で日本の自動車メーカーが世界で650万台を超えるリコールを行ったと紹介。  さらに、たびたびリコールが実施される日本車について「品質に問題があることを意味するのだろうか」としつつ、米国の市場調査会社J.D.POWERの調査を引用し、「トヨタの09年のリコール以降も日本車の品質は世界で高く評価されている」と指摘し、リコール問題は品質の評価に影響を与えていないようだと論じた。  続けて、J.D.POWERが中国の自動車市場で販売された自動車の信頼性に対しても調査を行っていることを伝え、13年に実施された調査として「自動車購入から2-6カ月後の信頼性」に関する調査では、もっとも信頼性が高いとされたのはレクサスで、アウディやBMWを上回ったと紹介。一方、信頼性の低いとされたのはいずれも「中国自主ブランド」だったと報じた。  さらに記事は、中国国家質検総局が発表している自動車のリコール回数に関する通告を引用し、「回数の多いブランドにはアウディやBMWなどの高級車ブランドのほか、トヨタやホンダなどの中国合弁ブランドも含まれる」と紹介する一方、信頼性の評価が低い中国自主ブランドのリコールは少なかったと紹介。  さらにこの理由として「高級車ブランドと中国自主ブランドとでは、品質に対して容認できるラインに大きな隔たりがあるため」と主張し、リコール回数が多いからといった自動車の品質が低いとは言えないと論じた。(編集担当:村山健二)(写真は網易数読の15日付報道の画面キャプチャ)―
中国メディアの網易数読は15日、タカタ製エアバッグの問題をめぐって日本車のリコールが相次いでいることについて「リコールの回数が多いことは品質が劣ることを意味するのだろうか」と疑問を投げかけた。(写真は網易数読の15日付報道の画面キャプチャ)
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2015-05-15 14:30