トヨタとマツダの提携拡大・・・「閉鎖的だ」「弊害ある」=中国メディア

 トヨタ自動車とマツダがこのほど環境分野や安全技術分野などにおいて提携を拡大すると発表したことについて、中国メディアの中国経済網は18日、「日本企業同士の提携拡大であり、日本車メーカーは他国の企業との提携を模索しないのだろうか?」と論じた。  記事は、日本車メーカーの部品調達システムは「閉鎖的」だと指摘し、「利もあれば害もあるシステムだ」と主張し、従来のガソリン車からクリーンエネルギーを活用した自動車へと移行しつつある今、「日本車メーカーは開放的になるべきではないか」と主張した。  続けて、自動車産業の環境保護基準が日増しに厳格になるなか、世界の大手自動車メーカーは機先を制すべく「環境保護技術を中心に他社との提携を拡大している」と主張。さらに、トヨタとマツダの提携拡大は「研究開発コストを低減し、競争力を高めるうえで有益」と論じた。  一方で、トヨタとマツダは両社とも日本企業であり、「日本車メーカーの部品調達システムのように閉鎖的な提携」との見方を示し、中国経済が緩やかながらも安定した成長を続ける「新常態(ニューノーマル)」の時代を迎えた今、「閉鎖的なシステムを見直すべきだ」と主張した。  さらに、日本の自動車産業の完成車メーカーと部品メーカーの緊密かつ閉鎖的な関係は「完成車メーカーの業績が悪化すれば部品メーカーの業績も悪化するというドミノ効果をもたらす可能性がある」と指摘。さらに 部品メーカーにとっては各国メーカーに部品を積極的に供給すればコストを低減することができるとしたうえで、完成車メーカーとの閉鎖的な関係は、部品メーカーが「広く貢献する機会」や、ほかの部品メーカーとの競争原理による「改善の喪失」にもつながっていると論じた。(編集担当:村山健二)(写真は中国経済網の29日付報道の画面キャプチャ)
トヨタ自動車とマツダがこのほど環境分野や安全技術分野などにおいて提携を拡大すると発表したことについて、中国メディアの中国経済網は18日、「日本企業同士の提携拡大であり、日本車メーカーは他国の企業との提携を模索しないのだろうか?」と論じた。(写真は中国経済網の29日付報道の画面キャプチャ)
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2015-05-18 13:45