初の「日本ギフト大賞」に「サントリー ザ・プレミアム・モルツ」や「AGFコーヒーギフト」など、話題賞は三越の「ライオン像」に

 もらってうれしいギフトは「プレミアム(高級)なもの」。贈りたいのは「誰にでも喜ばれるもの」、「地方でしか買えないもの」――日本ギフト大賞選考委員会は2015年5月18日、東京・品川で「日本ギフト大賞」第1回の表彰式、「日本ギフト大賞 2015」を表彰した。日本全国の特産品など都道府県賞47賞に加え、「話題賞」に三越伊勢丹のライオン像の日本体育大学への寄贈、「プレミアムギフト賞」にサントリー ザ・プレミアム・モルツ、「コーヒーギフト育成賞」にAGFコーヒーギフトなど、第1回の表彰式を飾るにふさわしい、日本を代表するギフト商品を表彰した。写真は「日本ギフト大賞」第1回の表彰式、「日本ギフト大賞 2015」にて。  「日本ギフト大賞」は、中元・歳暮のみならず、誕生日などの記念日や、父の日、母の日、クリスマス、バレンタインデーなど、ギフトを贈る機会が通年化してきている現状を踏まえ、「ギフト文化の成熟によって、日本人の心に宿る温かさを形にし、受ける側、贈る側の喜びを高めるだけではく、ひいては日本中の文化と産業を豊かにしていきたい」(日本ギフト大賞選考委員長の永井多恵子氏・国際演劇協会会長)という狙いで創設。各界からトップクラスの知識人・実業家から20名の委員を迎え、また、都道府県賞の選定には全国49社の新聞社の選考参加も得て審査を行った。  選考委員には、早稲田大学総長の鎌田薫氏、中央大学総長・学長の酒井正三郎氏、また、三越伊勢丹ホールディングス代表取締役会長の石塚邦雄氏、阪急阪神ホールディングス代表取締役社長の角和夫氏、みずほフィナンシャルグループ社長の佐藤康弘氏、薬師寺管主の山田法胤氏、長岡市長(全国市長会会長)の森民夫氏ら、さまざまな分野から識者が参加した。  「日本ギフト大賞」の選考のポイントは、「独自性」、「創造性」、「社会性」の要件を満たすとともに、売上/シェア、話題性、消費者レビュー、特色について項目ごとに5段階評価で点数を配分し、高得点のギフトから、選考委員による協議の結果決定した。「日本ギフト大賞 2015」のノミネートは、「2014年中にギフト商品・サービスとして販売実績がある」「2015年以降も販売の継続を予定」を条件に受け付けた。  「話題賞」になった「三越伊勢丹のライオン像 日本体育大学への寄贈」は、「背にまたがると願いがかなう像」として知られている三越のライオン像を、2020年の東京オリンピックに向けて多くのオリンピアンの輩出が期待される日本体育大学に寄贈することで、東京オリンピックでの日本代表の活躍への願いをかなえたいという意図を表彰した。  「プレミアムギフト賞」の「サントリー ザ・プレミアム・モルツ」は、大切な贈り物には「プレミアムなものを贈りたい」という消費者のニーズを引き出した先駆者であり、発売開始以来11年連続で売上が伸びているという実績を評価した。表彰を受けたサントリービール代表取締役社長の水谷徹氏は、「世界最高峰のビールを作ろうという取り組みは、デフレ経済のさなかに発想しました。社風である“やってみなはれ”に後押しされ、社運を賭けたチャレンジでした。素材と製法にこだわり抜いて作り上げた『サントリー ザ・プレミアム・モルツ』が、幸いにして皆さまに受け入れていただけ、今回、日本ギフト大賞を受賞することになったことは大きな喜びです」と挨拶し、「ビールのギフトの仕事に終わりはありません」と、更なるギフト商品の開発に意欲をみせた。  また、「コーヒーギフト育成賞」の「AGFコーヒーギフト」は、長年にわたってコーヒーギフトを普及させ、贈り主の思いや愛情をコーヒーの香りとおいしさを通じて贈るという習慣を創造してきたことを表彰。味の素ゼネラルフーヅ代表取締役社長の横山敬一氏は、「1968年にスタートしたコーヒーギフトは、これまで3億3000万のありがとうを贈ってきたことになります」と歴史を振り返り、長年にわたってコーヒーギフトを普及・育成してきたことを表彰された喜びを語った。  そして、「地方文化交流賞」を受賞した日田市(大分県)、伊那市(長野県)と「井上酒造焼酎 ゴルフ寺弘妙寺」を代表して挨拶した伊那市長の白鳥孝氏は、「今回の受賞を機に、改めて日田市と伊那市の共通点に思いを新たにしました。地方都市に脚光をあててくださったことに感謝します」と語った。そして、信州・高遠の弘妙寺が、「遠く、高くという縁で、近年はプロゴルファーの方々が多く訪れる寺として有名になりました。その他にも、女性が手のひらを陽に当てると金粉が舞う、線香の煙がV字に立ち上るなど、不思議な現象が起こるパワースポットでもあります」と地元をアピールした。  この他、「和食ギフト普及賞」に「森永乳業 絹ごしとうふ」、「音楽ギフト賞(モノからコトへ賞)」に村上音楽事務所の「楽器演奏、聖歌/声楽ギフト」が選ばれた。また、都道府県賞には、北海道の「月寒あんぱん(株式会社ほんま)」から、東京都の「特撰ガトーショコラ(ケンズカフェ東京)」、大阪府の「水なす漬(株式会社川伊屋)」、沖縄県の「もとぶ牛ロースステーキギフトセット(もとぶ牧場)」まで、各都道府県の名物ギフトを表彰した。表彰ギフトは、「日本ギフト大賞」のオフィシャルサイトで紹介している。  なお、日本ギフト大賞事務局では、20代以上の男女501人を対象にした「ギフトに関する意識調査」(2015年4月28日~5月1日)を実施し、もらってうれしいギフトは「プレミアムなもの」(88.2%)、「有名ブランド」(82.6%)、「地方でしか買えないもの」(82.2%)、「限定品」(82.2%)。また、贈りたいギフトは、「誰にでも喜ばれるもの」(79.2%)、「地方でしか買えないもの」(66.3%)という結果になった。また、ギフトによる幸せ気分は、もらって「うれしい」(92.4%)、贈っても「うれしい」(84.1%)と、ギフトが喜びを分かち合う習慣の一つになっていることも確認できた。(編集担当 風間浩)
もらってうれしいギフトは「プレミアム(高級)なもの」。贈りたいのは「誰にでも喜ばれるもの」、「地方でしか買えないもの」――日本ギフト大賞選考委員会は2015年5月18日、東京・品川で「日本ギフト大賞」第1回の表彰式、「日本ギフト大賞 2015」を表彰した。
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2015-05-19 11:15