少子高齢化は私の家計にどう影響しますか?=為替王
Q:今私の家計が火の車なのも、老後、厚生年金の受給額が減額されるであろうことも、少子化の影響でしょうか?
A:少子高齢化の影響で、将来もらえる年金がカットされる(特に若い世代は何千万円も払い損になる)ことは、もう誰でも知っていますが、実は、いま皆様の家計が苦しいのも「少子高齢化」が原因です。
Q:老後に苦しくなることは覚悟していますが、いまの生活が苦しい理由が、少子高齢化だと言われても、ピンと来ません。
A:いま現役世代の皆様の最大の負担になっているのが、「年金」「健康保険」「税金」の3点セットです。いくら負担しているか知っていますか?
Q:天引きされるので、正確な数字はよくわかりません。
A:年金・保険・税金の3つの負担率(国民負担率)は、43%を超えています。あなたの親世代、1970年頃の国民負担率は24%程度でした。それが、少子高齢化により、年金や健康保険を受け取る側(高齢者)が急増し、支払う側(現役世代)は減少してるため、今の現役世代は一生懸命働いて稼いだ収入の43%も負担を強いられているのです。
Q:年収はあまり変わらないのに、家計がどんどん苦しくなっているのは、国民負担率が異常なほど値上がりしていたからだったんですね。あと、家を買ってしまって住宅ローンの支払いも辛いのですが、少子化の影響で、不動産価値が将来日本で暴落すると雑誌で読んだことがありますが、これも本当ですか?
A:一般論として、少子化などで人口が減れば、住宅を買う人も減りますから、不動産価格は下落します。また今、都心など一部で不動産が高騰していますが、外国人投資家らが買い漁っていることが背景にあります。実需(実際に住む目的)ではなくて、投機的に買い上げられている状況は、いわゆるバブル状態ですから、将来、不動産価格が下落するとの見通しは的外れではないと思います。
Q:少子高齢化は、私(40代)が老後を迎える頃には、確実に現状より酷くなっているんでしょうか?その頃、私たちの年金を負担して払える人たちって本当に存在してるんでしょうか?多額のローンを組んでしまったので、不動産の動向も心配ですし、自分の子供のことも心配です。。
A:少子高齢化はこれからさらに加速します。だから多くの日本企業は海外に活路を求めて日本から出ています。一般国民はそう簡単に海外に逃げられません。国民負担率はかつて24%だったのが今では43%と異常なほどの負担を強いられて、いくら年収を増やしても生活が楽になりません。老後は子供に頼ろうにも、子供世代は今の私たちよりも負担率が上がってもっと苦しくなっていますから、頼ることもできないでしょう。(執筆者:為替王)
Q:今私の家計が火の車なのも、老後、厚生年金の受給額が減額されるであろうことも、少子化の影響でしょうか?A:少子高齢化の影響で、将来もらえる年金がカットされる(特に若い世代は何千万円も払い損になる)ことは、もう誰でも知っていますが、実は、いま皆様の家計が苦しいのも「少子高齢化」が原因です。
economic
2015-05-19 14:30