【本日注目の通貨ペア】ユーロ/米ドル:サプライズがあるか独・米景気指標
ユーロ/ドルは、昨日の海外市場で1.12981ドルまで下落した。15日に1.14669ドルまで上昇した後、心理的節目の1.15000ドル手前で失速した格好でありユーロ売りポジションの巻き戻しによる反発に一服感が出てきた。
ただし、これが一時的な調整局面に過ぎないのか、あるいは下落トレンド再開のサインなのかについて、現段階で判断を下すのは少々難しい。本日のユーロ/ドルは、一目均衡表(日足)の転換線(1.12989ドル)を挟んで推移しており、テクニカル面からも相場の分岐点にある事が窺える。
海外市場における手掛かり材料面では、独5月ZEW景況感調査と米4月住宅着工件数という独・米双方の景気指標が注目される。独ZEW景況感調査がユーロ高などを背景に4月実績を下回る見込みであるのに対し、米住宅着工件数は3月の反動などから比較的強めの結果が見込まれている。
もっともこれは、独景気改善への「期待値」が低めである一方、米景気改善への「期待値」が高めという事でもある。その意味では指標の結果が、ユーロ安・ドル高方向へのサプライズを引き起こす可能性は小さいのかもしれない。ただし、もし起きればその分大きくユーロ安・ドル高に振れる事になるだろう。
また、両指標はそれぞれの国債利回りや株価にも影響を与える公算が大きい。ユーロ/ドル相場と比較的相関が高いとされる米・独金利差などの観点からも注目される。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ユーロ/ドルは、昨日の海外市場で1.12981ドルまで下落した。15日に1.14669ドルまで上昇した後、心理的節目の1.15000ドル手前で失速した格好でありユーロ売りポジションの巻き戻しによる反発に一服感が出てきた。
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2015-05-19 18:30