IMVは全般地合い悪化の影響で急落だが反発のタイミング、エコカー関連や防災関連のテーマ性も支援材料
振動試験・計測装置のIMV <7760> (JQS)の株価は全般地合い悪化の影響を受けて戻り高値圏から急反落したが、リスク回避の換金売りが一巡して反発のタイミングだろう。エコカー関連や防災・減災関連などのテーマ性も支援材料であり、第1四半期(10月~12月)業績発表が接近して期待感も高まる。
振動に係る試験・計測装置や振動問題に対するコンサルティングなど、総合環境シミュレーション業界のリーディングカンパニーである。振動シミュレーションシステム(振動試験装置)のDSS事業を主力として、メジャリングシステム(振動計測装置、振動監視装置、地震監視装置)のMES事業、テスト&ソリューションサービス(振動試験受託)のTSS事業を展開している。
新製品開発は、12年12月に無線型振動計測装置「カードバイブロAir2」を発売し、大手計装システムメーカーと安全計装(監視システム)関連の共同開発も進めている。海外展開も強化する方針で、DSS事業では13年2月にIMVヨーロッパ(英国)を設立し、13年5月に中国・上海の駐在員事務所を開設した。MES事業では地震頻度の高いフィリピンやトルコへ進出する方針だ。海外展開の加速で中期成長に対する期待が高まる。
今期(14年9月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比14.4%増の70億円、営業利益が同8.1%増の7億円、経常利益が同3.6%減の7億円、純利益が同4.2%減の4億30百万円としている。セグメント別に見るとDSS事業は同17.9%増収、MES事業は同4.2%増収、TSS事業は同10.1%増収の計画だ。自動車関連を中心に受注が好調であり、名古屋ラボへの大型試験装置設置も寄与して、海外展開強化に伴う人件費の増加、成長に向けた研究開発投資の増加、減価償却費の増加などを吸収する。
株価の動きを見ると、12月下旬の安値圏330円近辺から急反発して1月16日の409円まで上値を伸ばした。その後は全般地合い悪化の影響も受けて反落し、2月4日には前日比51円(14.29%)安の306円まで急落する場面があった。しかし終値では330円まで戻している。リスク回避の換金売りが一巡した可能性があるだろう。
2月4日の終値330円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS26円31銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は1.5%近辺、実績PBR(前期実績連結BPS188円83銭で算出)は1.7倍近辺である。2月4日に急落したため週足チャートで見ると52週移動平均線を割り込んだが、下ヒゲを付ける形となった。また日足チャートで見ると安値圏で長い陽線を引いて反発の構えを見せている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
振動試験・計測装置のIMV<7760>(JQS)の株価は全般地合い悪化の影響を受けて戻り高値圏から急反落したが、リスク回避の換金売りが一巡して反発のタイミングだろう。
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2014-02-05 09:30