中国自動車市場は「ピーク越え」!?・・・「生産能力過剰」の懸念=中国メディア

中国メディアの界面は15日、中国の自動車市場の成長が鈍化するにつれ、中国自動車産業の健全性に赤信号が灯っていると論じた。
記事は、中国汽車工業協会が11日に発表したデータとして、2015年4月における中国の自動車販売台数は前年同月比0.5%減の199万4500台となり、乗用車販売の伸び率はここ2年で最低の3.7%にとどまったことを紹介。
さらに、「もう1つの懸念すべき数字」として、在庫水準が前年同月比28%増の1.77カ月分まで積み上がっていると伝えたほか、乗用車の輸出も低迷していると指摘。中国汽車工業協会は15年の自動車輸出量が前年比7%増の86万台に達すると予測していることを指摘する一方、「現在の状況を見る限りでは達成は困難」と論じた。
続けて、中国自動車市場は「今なお世界でもっとも活力のある市場」ではあるものの、もはや「かつてのように前途洋々というわけではなく、将来的には生産能力の過剰に苦しむ恐れもある」と指摘した。
さらに、調査会社バーンスタインリサーチの報告を引用し、中国自動車メーカーの14年における設備稼働率は85.6%で、13年の91.5%から低下したと紹介し、17年には設備稼働率は71.9%まで低下する見通しで、「現在の欧州の自動車産業と同等にまで落ち込む可能性がある」と伝えた。
続けて記事は、生産能力の過剰が中国自動車業界の再編や合併といった問題に発展する可能性もあると伝えたほか、中国に進出している各国の自動車メーカーは中国企業との合弁という形式をとっているため、「中国企業の再編が起きれば各国のメーカーにも影響が出る」と論じた。(編集担当:村山健二)(写真は界面の15日付報道の画面キャプチャ)
中国メディアの界面は15日、中国の自動車市場の成長が鈍化するにつれ、中国自動産産業の健全性に赤信号が灯っていると論じた。(写真は界面の15日付報道の画面キャプチャ)
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2015-05-20 10:00