京写は全般地合い悪化が影響して急反落したが売られ過ぎ感、今期好業績や割安感を評価して反発のタイミング
プリント配線板大手の京写 <6837> (JQS)の株価は、全般地合い悪化が影響して戻り高値圏から急反落したが、売られ過ぎ感を強めている。今期(14年3月期)好業績や低PERを評価して反発のタイミングだろう。
生産量世界トップの片面プリント配線板、および両面プリント配線板を収益柱として、実装関連事業も展開している。中期経営計画では重点戦略としてLED照明関連など環境対応製品の強化、片面配線板分野での圧倒的市場シェアの獲得、海外生産の拡大、コスト低減による収益力強化、新製品PALAPなど新規事業の確立を掲げている。目標数値は16年3月期売上高200億円、営業利益率6%、ROE15%以上、ROA6%以上を目標としている。
1月31日に発表した第3四半期累計(4月~12月)連結業績は前年同期比3.8%増収、同6.2%営業増益、同5.3%経常減益、同28.1%最終増益だった。経常利益は負ののれん減少で減益だったが、増収効果やコスト低減で営業増益だった。製品別売上高を見ると、片面プリント配線板は66億94百万円で同12.9%増収、両面プリント配線板は37億79百万円で同9.2%減収、その他が15億71百万円で同4.0%増収だった。片面プリント配線板は国内外で好調、両面プリント配線板は国内がやや低調だった。
通期見通しは前回予想(10月23日に経常利益と純利益を増額修正)を据え置き売上高が前期比10.1%増の165億円、営業利益が同35.5%増の7億50百万円、経常利益が同13.5%増の7億50百万円、純利益が同67.5%増の5億30百万円としている。片面プリント配線板の需要が好調であり、コスト低減効果や下期から供給開始する自動車関連の新製品も寄与する。家電製品関連の需要も回復傾向のようだ。第3四半期累計の進捗率は、売上高が73.0%、営業利益が74.7%、経常利益が76.5%、純利益が71.7%と概ね順調な水準である。通期の想定為替レートは1米ドル=97円と保守的であり、好業績が期待される。
株価の動きを見ると、240円近辺のモミ合いから上放れて水準切り上げの展開となり、昨年12月には上げ足を速めて1月6日と1月21日に戻り高値となる348円まで上値を伸ばした。その後は全般地合い悪化の影響を受けて急反落の展開となり、2月4日には254円まで下押す場面があった。ただし売られ過ぎ感も強めている。
2月4日の終値261円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS36円98銭で算出)は7倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想年間5円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績連結BPS266円28銭で算出)は1.0倍近辺である。日足チャートで見ると、25日移動平均線に対するマイナス乖離率が20%程度まで拡大して、売られ過ぎ感を強めている。また週足チャートで見ると、サポートラインの52週移動平均線に接近した。指標面では予想PERに割安感を強めている。反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
プリント配線板大手の京写<6837>(JQS)の株価は、全般地合い悪化が影響して戻り高値圏から急反落したが、売られ過ぎ感を強めている。
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2014-02-05 09:30