日経平均は170円高と4連騰、年初来高値を更新
20日の日経平均株価は前日比170円18銭高の2万196円56銭と4連騰し、終値ベースの年初来高値(4月28日の2万187円65銭)を更新。TOPIXは連日で高値を更新した。
NYダウの上昇や円安進行を好感した買いが先行。寄り付き前に発表された1-3月期のGDP(国内総生産)が市場予想を上回ったことも支援材料になった。前場はこう着感を強めたが、後場から住友不動産 <8830> 東急不動産ホールディングス <3289> など不動産株を中心に上げ幅を広げ、東証1部の時価総額は89年末の過去最高(約590兆9000億円)を上回る場面もあった。
個別では、訪日外国人観光客の増加傾向が材料視され、資生堂 <4911> 、三越伊勢丹ホールディングス <3099> などインバウンド関連銘柄の一角が高い。増進会出版が栄光ホールディングス <6053> をTOBで完全子会社化すると発表したことで、「学習塾」の再編思惑が広がり、市進ホールディングス <4645> なども物色された。
恋愛ドラマアプリ「花より男子 F4とファーストキス」の配信を材料視されたボルテージ <3639> 、ワイヤレスインホイールモータ搭載車の走行に成功した東洋電機製造 <6505> などはストップ高を演じた。ヤフー <4689> との連携強化を発表したアスクル <2678> も一時ストップ高。
半面、16年3月期で減益を見込んだ東京海上ホールディングス <8766> は急落した。米運輸省とエアバッグインフレータに関して全米規模でリコールを行うことで合意したと発表したタカタ <7312> も安い。筆頭株主による株式売り出しで需給悪化が懸念されたアグロ カネショウ <4955> も下落した。(編集担当:宮川子平)
20日の日経平均株価は前日比170円18銭高の2万196円56銭と4連騰し、終値ベースの年初来高値(4月28日の2万187円65銭)を更新。
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2015-05-20 15:00