高速鉄道の輸出・・・インドネシアでも日本と「激戦」=中国メディア

中国メディアの参考消息は16日、インドネシアの数十億ドルにのぼる高速鉄道プロジェクトをめぐって日本と中国が受注合戦を繰り広げていることを伝え、中国のほうがより手厚いプランをインドネシアに提案していると報じた。
記事は、シンガポールメディアの報道を引用し、インドネシアの高速鉄道プロジェクトはジャカルタ-バンドン-チルボン-スラバヤを結ぶ総延長750キロメートルの路線計画であることを伝え、開通後はジャカルタとスラバヤを2時間30分ほどで結ぶことになると報じた。
続けて、インドネシアの高速鉄道プロジェクトの実行可能性調査について、日本側による実行可能性調査はすでに完了しているものの、中国側もこれから実行可能性調査を実施することになると伝え、インドネシア政府の関係者の話として「日本と中国の調査結果を比較し、検討することになる」と報じた。
さらに記事は、「実行可能性調査を完了した日本側がインドネシアにプロジェクトの受注可否について尋ねたところ、インドネシア側からは“まだ決定が下されていない”との回答を受け取った」と伝えた。さらに、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領が訪中した際、インドネシアと中国は「ジャカルタ-バンドン間」の高速鉄道建設に向けて覚書を交わしたと伝え、「インドネシアの動きは日本を失望させるものだった」と報じた。
続けて、4月にジャカルタで開催されたアジア・アフリカ会議の期間中、中国とインドネシアは再び会議を行い、中国側による実行可能性調査に向け、インドネシアが地形や地質、地震等に関するデータを提供することで合意したと紹介。中国側の実行可能性調査は15年7月20日までに完了する予定だと伝えた。
また記事は、日本はインドネシア高速鉄道プロジェクトなど鉄道整備に向けて1400億円の円借款を実施すると伝える一方、中国側は「高速鉄道プロジェクトがさまざまな項目で想定の基準を下回った場合、中国側が損失を引き受けるなど、日本よりも手厚いプランを提案している」などと報じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)
中国メディアの参考消息は16日、インドネシアの数十億ドルにのぼる高速鉄道プロジェクトをめぐって日本と中国が受注合戦を繰り広げていることを伝え、中国のほうがより手厚いプランをインドネシアに提案していると報じた。(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)
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2015-05-21 09:15