中国で自動車のリコール急増!・・・「基準強化」行き過ぎか=中国メディア

 中国メディアの人民日報は18日、フォルクスワーゲンやトヨタ、ベンツなどが相次いでリコールを実施したことを伝え、「リコールは自動車メーカーが責任を示す行為ではあるが、あまりに頻度が高すぎるのではないか」と論じた。  記事は、2004年10月に国家質検総局がリコール管理規定を発表したことを紹介したうえで、「発表から10年以上が経過し、中国国内における年間のリコール回数は200%以上も増えた」と伝え、14年のリコール回数は122回に達したと伝えた。  続けて、自動車のリコールは乗員の安全性を担保するうえで重要な措置だと伝える一方、「14年のリコール原因を見てみると、エアバッグや制御システムといった安全性に大きな影響を与える部品やシステムの不具合だけでなく、ドアロックの不具合といった軽微なものまでリコールの対象になっている」と指摘。リコール対象となる不具合のハードルが低くなってきていると伝えた。  また、リコール回数が増加し、リコール対象となる不具合のハードルが低下することは、自動車メーカーの責任感の高まりを意味するものであると伝え、消費者にとっては「喜ばしいこと」と主張。  一方、中国の国民にとって自動車は「日々の生活において重要な役割を担っている」うえ、所有することで「喜びを得られる存在」であると指摘。中国の消費者にとってそれだけ重要な車に「不具合があり、リコール対象となり、それが生命にかかわる大きな問題だとすれば中国の消費者にとっては心が落ち着かず、心配が尽きない事態と言える」と主張した。  続けて、自動車は小さな不具合でも重大な事故につながる可能性があるため、リコールは必要な措置であるとしつつも、「自動車メーカーは各種試験を強化し、リコールの可能性を低減することが本当の意味での責任感ではないか」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの人民日報は18日、フォルクスワーゲンやトヨタ、ベンツなどが相次いでリコールを実施したことを伝え、「リコールは自動車メーカーが責任を示す行為ではあるが、あまりに頻度が高すぎるのではないか」と論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-05-21 11:30