中国で騙されないように暮らすコツ(後編 対策編)

前回ご紹介したように中国で、特に市場で買い物をする時は注意が必要です。では今回はどうしたら騙されずに済むのか、対策編として「お得に暮らすコツ」をご紹介したいと思います。
■基本編
とにかく初めのうちは「商売人は騙してくると心得よ」とばかりに、常に気合いを入れて注意を怠らないことです。
まず品物を選ぶ時は相手任せにしないで自分で選ぶこと、必要以上に袋に入れて来る時は「不要!(ブヤオ)」(「いらない」の意味)と大きな声でハッキリ、動作と言葉の両方で伝えること。
量る際には(見方はわからなくても)ちゃんとのぞき込んで「騙さないようちゃんと見てるからね」とメッセージを送ること、などが基本の対策になります。
でもこの対応では、損をすることはないのですがそのかわり特もしないですよね。それに「人を見たら騙すと思え」なんてなんだか緊張の連続ですし、なんだか悲しいですよね。それで中国の生活に慣れてきたら、ぜひ次の「実践編」を試してみるようお勧めします。
■実践編
これは要するに「常連になってお友達になろう」と言うことです。
コツは「損をしてもいいから、とにかく「ここ」あるいは「この人」と決めたところで買うようにする」、「行くたびに挨拶したり、少し話しかけたりして親しくなるように努力する」ことです。ぜひ試してみて下さい。
中国人は確かに一見さんだと騙して少しでも得をしようとする傾向があるのですが、友達や知り合いにはとても親切にしてくれます。これは日本人以上です。ですから1度お得意さまになると、騙すどころかおまけしてくれたり、おいしくて新鮮な物を選んで売ってくれたりするようになるのです。
だから私はいつも決まったところで買うようにしています。はじめは単に「面倒くさい」と言う理由だったのですが、以前住んでいたところのバナナ屋さんなどは私の顔を見るとすぐに良い部分を5元分くらい見繕ってくれます。行きつけのバーで「いつもの」みたいな感じですね。
また行きつけの食堂では、1度お持ち帰りをお願いした時、他にも沢山待っている人がいたのに、順番を飛ばして私の分を先に作ってくれたり、大盛りを頼んだのに値段は据え置きにしてくれたりと本当に良くしてくれます。こんなに良くしてくれると「また次も行こう」、「友達にも紹介しよう」となりますよね。
(※画像は筆者行きつけの食堂のおじさん。ちょっとこわもてですがとてもいい人で、良くしてくれます。写真は刀削麺といううどんに近い麺で、小麦粉の固まり(麺のもと)から文字通り麺を削り出して湯がいているところ)
中国でお得に暮らすコツ、それはズバリ「友達になること」です。中国の人たちは実はとても人なつこくて親切です。言葉が不自由でも全然構いません。外国人が話しかけてくれると逆に喜びますし、かえって親切にしてくれますよ。そんな中国に思い切って飛び込んで、お得に暮らしてみませんか?(執筆者:高山 翔 提供:中国ビジネスヘッドライン)
前回ご紹介したように中国で、特に市場で買い物をする時は注意が必要です。では今回はどうしたら騙されずに済むのか、対策編としてお得に暮らすコツをご紹介したいと思います。
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2015-05-21 13:45