尿で発電「紙製電池」・・・中国でも報道、ネット民は絶賛

 中国メディアの新華社は19日、東京理科大学の研究グループがこのほど「尿に含まれる糖分で発電できる紙製の電池を開発」したと紹介したところ、中国のネットユーザーから「これぞまさにゴミを宝にする技術だ」などと高く評価する声があがった。  記事は、「高齢者の介護現場において尿失禁は悩ましい問題の1つ」と伝えつつ、東京理科大学の研究グループが開発した紙製の電池を簡単な電子回路と組み合わせることで、「高齢者の尿漏れを感知すると介護者に知らせることができるシステムなどが構築できる」と紹介。こうすることで介護施設では巡回などの負担を軽減することができるようになると紹介した。  続けて、研究グループが開発した電池は「紙に酵素が染みこんでおり、酵素が尿中の糖分を分解する際に発生する電子を集め、発電することができる」と伝え、実験では発光ダイオード(LED)の点灯にすでに成功したと伝えた。  さらに、「紙電池は生産コストが非常に安価」と伝え、東京理科大学の研究グループは介護施設や病院などで5-10年以内に実用化を目指す方針だと紹介した。  新華社は中国の簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)でも東京理科大学の研究グループによる成果を紹介しており、微博での反応を見てみると、中国のネットユーザーからは「高齢者に配慮した研究だ。すばらしい」、「さすが先進国だ。未来の技術を研究している。それに比べてわが国は・・・」、「これぞまさにゴミを宝にする技術だ」などと諸手を挙げて称賛するコメントが多く見られた。(編集担当:村山健二)(写真は新華社が19日に微博に投稿した記事の画面キャプチャ)
中国メディアの新華社は19日、東京理科大学の研究グループがこのほど「尿に含まれる糖分で発電できる紙製の電池を開発」したと紹介したところ、中国のネットユーザーから「これぞまさにゴミを宝にする技術だ」などと高く評価する声があがった。(写真は新華社が19日に微博に投稿した記事の画面キャプチャ)
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2015-05-21 16:15