中国が目指す「製造強国」!・・・他国の消費者から「中国製品」称賛されねば=中国メディア

中国メディアの中国発展網は21日、中国国務院がこのほど、今後10年間の中国製造業の行動指針にあたる「中国製造2025」を正式に発表したと伝え、中国製造業の高度化に向けて企業は「やらなければならないことは多い」と論じた。
記事は、「中国製造2025」では製造業の品質を高め、単なる中国製品ではなく、「中国ブランド」を構築することを目的としていることを伝え、同行動指針における「製造業競争力指数」について、2015年に83.5だったものを、2025年までに85.5に引き上げるという定量的な目標を掲げたことを伝えた。
続けて、中国は「世界の工場」として揺るぎない地位を確立したことを紹介する一方、中国は近年、技術革新を行い、中国製品の世界での競争力を高めるための取り組みを行っていたことを紹介。
一方で、質が低く、安価な中国製品に対し、「国外の消費者からは批判の声があがり、中国の消費者は中国企業が国外ブランドの受託生産ばかり行っていると不満の声をあげている」と主張。中国は技術革新を通じて中国製造業の構造を転換させると同時に「製品の質も向上させなければならない」とし、中国企業は「やらなければならないことは多い」と論じた。
また、「皮むき器」という身近な品を例に「ドイツ製の皮むき器は皮を薄く剥くことができるだけでなく、使い続けていても刃は鋭いまま」と紹介しつつ、中国製の皮むき器は「価格は安いが、皮を薄く剥くことができないばかりか、しばらくすると切れ味が落ち、捨てるほかなくなる」と指摘。中国製品は見たところドイツ製品と同等だが、実際は「作り、品質ともに明らかな差がある」とした。
最後に記事は、中国政府が打ち出した「中国製造2025」によって中国製品の質が高まれば喜ばしいことだが、「他国の消費者から中国製品は“価格は安いが質は高い”と広く称賛された時こそ、中国は本当の意味で製造強国になったと言える」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国発展網は21日、中国国務院がこのほど、今後10年間の中国製造業の行動指針にあたる「中国製造2025」を正式に発表したと伝え、中国製造業の高度化に向けて企業は「やらなければならないことは多い」と論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-05-22 15:30