中国自動車メーカーの実力!・・・外国部品の「寄せ集め」=中国メディア

中国メディア「環球網」は20日、「国産車にはいったい、どの程度の核心技術があるのだろう。調べみて目に涙」と題する記事を発表した。中国の自動車メーカーは自社製品について「核心的技術」、「世界最先端」などと強調している。そこで、実際のところを調べてみたという。
ガソリンエンジンについては、三菱自動車が1997年に設立した合弁会社の瀋陽航天三菱と、98年設立の東安三菱の製品が、「国産ブランド車のエンジンを独占状態」であることが分かった。東安三菱製を使っている中国ブランド車は10車種以上、瀋陽航天三菱製は28車種以上だ。
ディーゼルエンジンは、「いすゞの天下」という。中国ブランドのピックアップトラック、軽トラック、小型バスのほぼすべてが、いすゞ製またはいすゞの技術で製造されたエンジンを使っている。ただし、自動車用大型ディーゼルエンジンは、米カミンズ社製のエンジンが圧倒的に多い。
燃料噴射装置については、独ロバート・ボッシュ、米デルファイ、さらに日本のデンソーが市場を独占している。ロバート・ボッシュはシェア60%以上だ。
大型車用トランスミッションでは、米イートンと独シェフラーが中国に進出。高品質製品を生産するだけでなく、中国企業との合弁でローエンド製品も製造している。大型トラックのメーカーは競争激化で青息吐息だが、イートンとシェフラーは「笑いを隠して漁夫の利を得ている」という。
乗用車向けトランスミッションでは、日本のアイシン・エィ・ダブリュが抜きんでている。中国ブランド車や日系車だけでなく、上海GM、上海VW、一汽アウディ、北京ベンツ、東風プジョー、東風シトロエンなどにも供給している。
車内装飾、サンルーフ、タイヤも外資企業がシェアの大部分を占めている。ボディのデザインも外資企業に委託することが多い。「独自のエンジン」を謳(うた)う中国ブランド車もあるが、エンジン設計はオーストリアのエイヴィエル(AVL)、ドイツのFEV、英国のリカルド、さらにディーゼルエンジンのイタリアVMの独占状態だ。
記事は、中国の自動車メーカーの「業務」は、「市場調査を行い、完成車の性格や外観を決定」、「組み立て、塗装、製品検査」、「販売代理店の募集と管理」と指摘。パソコン製造と同様に、「全世界における製造資源をかきあつめて、完成品を1台ひねりだす」ことができているだけと評した。(編集担当:如月隼人)。(イメージ写真提供:123RF.COM)
中国メディア「環球網」は20日、「国産車にはいったい、どの程度の核心技術があるのだろう。調べみて目に涙」と題する記事を発表した。中国のメーカーは、重要な部品を寄せ集めて完成車を作っているだけだったという。(イメージ写真提供:123RF.COM)
china,economic,industry
2015-05-24 14:00