日本が「AIIB」に挑む!?・・・「影響はない」と中国の大学教授=中国メディア

 中国メディアの中金網は23日、安部首相がアジアのインフラ整備に向けて今後5年間で約1100億ドル(約13兆3631億円)の支援を行うと発表したことを伝え、「安部首相はアジアインフラ投資銀行(AIIB)の影響力を弱めようとしている」との分析があると報じた。  記事は、安部首相の計画は人材育成や技術移転などを通じて、アジアに高品質なインフラを整備することを支援し、AIIBとの違いをアピールする狙いがあると伝え、日本メディアの報道を引用し、「日本政府は同計画を利用してアジアでの存在感を高め、AIIBを率いる中国と主導権を争いたい考え」と報じた。  これに対し、中国の対外経済貿易大学の牛仲君教授の話として「日本はAIIBに対抗するだけでなく、日本国内の世論による圧力をかわす狙いもあった」と伝え、日本国内ではAIIBに参加すべきだという声が高まっていると主張。  さらに、一部のエコノミストや企業からは、アジアのインフラ整備の市場規模は極めて大きく、日本は商機を逃すべきではないとの声があがっているとしたほか、安部首相がAIIBへの参加を見送ったことに日本国内では疑問の声も存在すると伝えた。  一方で記事は、牛仲君教授が「日本の計画を過度に深読みする必要はない」と述べたことを伝え、日本の計画はAIIBに対抗するための国家戦略と見なす必要はなく、「日本の対外経済政策の1つに過ぎず、中国の一帯一路戦略やAIIBに対する影響はさほど大きくないだろう」と論じた。(編集担当:村山健二)(写真は中金網が23日付報道の画面キャプチャ)
中国メディアの中金網は23日、安部首相がアジアのインフラ整備に向けて今後5年間で約1100億ドル(約13兆3631億円)の支援を行うと発表したことを伝え、「安部首相はアジアインフラ投資銀行(AIIB)の影響力を弱めようとしている」との分析があると報じた。(写真は中金網が23日付報道の画面キャプチャ)
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2015-05-25 11:45