「サッカー日本代表応援ＷＥＥＫ２０１５」が始動、「強くなるためのアイデア」一般から募集＝キリン

　キリンビールとキリンビバレッジが開催する「サッカー日本代表応援ＷＥＥＫ２０１５」が２５日に始まった。期間は３１日まで。ウェブやキリンチャレンジカップなどの開催会場で、「未来のサッカー日本代表が強くなるためには何が必要か」について、ファン、サポーターからアイデアを募集。そのアイデアにもとづき、著名人らが議論して、施策を決める。両社は４月、それまでのサッカー日本代表の「オフィシャルスポンサー」から、「オフィシャルパートナー」になった。 　「アイデア募集」は４月に初めており、すでに約２０００件の意見が寄せられた。「サッカー日本代表応援ＷＥＥＫ２０１５」の実施では、２５日に関東エリア（会場はイオン葛西店）、３０日には東北エリア（イオンモール名取店）、中国エリア（イオンモール広島府中店）、近畿エリア（イオンモール伊丹店）、３１日には関信越エリア（イオン新潟青山店）、中部エリア（イオン八琴店）と、エリアごとに店頭応援イベントを実施する。 　施策内容は７月に決定し、９月以降に実施する。キリンビールは「応援ＷＥＥＫ」期間中に出荷のビール缶商品（ビール・発泡酒・新ジャンル）及び２６日発売の「日本代表応援缶」の出荷全数について６本あたり１円を拠出、キリンビバレッジも一部商品を除き「応援ＷＥＥＫ」期間中の出荷本数６本につき１円を拠出して、寄せられたアイデアから選ばれた「未来のサッカー日本代表を強くするための施策」を支援する。 　２５日の店頭応援イベントは「キックオフイベント」として、サッカー解説者として活躍する松木安太郎さんとタレントとして幅広く活躍する小島瑠璃子さんを招いた。 　松木さんは、一般のファンやサポーターなどから、サッカー関係者が「気づかなかったようなアイデア」、「新鮮なアイデア」が寄せられることを「楽しみにしている」と期待を示した。さらに、ブラジルやヨーロッパでは「どこに行ってもサッカーの話がでる」、「（一般人でも）皆が監督でありコーチでもある」と紹介。多くの人がサッカーに関心を持ち、アイデアを出し、議論を戦わせることも「日本のサッカーのレベルを向上させる」ために役立つと指摘した。 　小島さんは、背番号１２で「ＫＯＪＩＲＵＲＩ」と書かれたユニフォームを着て登場。「サムライブルー」が目に染みる。そして「高校時代にはサッカー部のマネージャーも経験しました」と説明。松木さんは、「自分の学生時代にこんなステキなマネージャーがいれば、頑張り甲斐があったのになあ」と、繰り返した。 　同イベントでは、すでに一般から寄せられたアイデアの一部が披露された。松木さんは、有効なアイデアもあると指摘。例えば「ストライカーの育成：ＧＫにはキーパーコーチがいるように、ＦＷを育成するためのストライカーコーチを各チームが育成してみては？」の意見に対して、すでにそのような動きはあるとした上で、「ストライカーにはいろいろなタイプがあるので、いろいろなタイプのコーチの指導を受ければ、さらによいと思う」と述べた。 　松木さんは自分自身のアイデアとしてはさらに、「複数のコーチやカテゴリーの指導を受ける」と提案。例えばフォワードの選手がディフェンダーの練習もすることが有効と指摘。さらに、さまざまなコーチの指導を受ければ、選手は大きな刺激を受けることになると述べた。 　小島さんは「少年チームもプロの選手から直接の指導を受ける」方法を考えるべきとの意見に注目。松木さんも「指導を通じて、プロの選手を肌で感じること」ができれば、大きな刺激になると、同感を示した。 　自分自身の提案としては「Ｕ世代のマネージャーにしてください！」と訴えた。これまでアンダー世代に女子マネージャーはいないという。いわば「空席」だ。小島さんは「サムライブルー色」のレモンの蜂蜜づけを持参。マネージャーとしての「ヤル気と気配り」をアピールした。小島さんと「Ｕ世代」のかかわりについての今後は「乞う、ご期待」という。 　松木さんは「サッカー日本代表応援ＷＥＥＫ２０１５」の取り組みに対して「ナイスアイデアを出していただき、それをナイスゲーム、ナイス―チームの実現につなげたい」、小島さんは「ファンのアイデアで日本代表チームがよくなることが楽しみです」と述べ、大きな期待を示した。 　松木さんは現在の日本代表の状態について、「新監督のもと、ウズベキスタン、チュニジアと（勝利して）、次に向けてのよいスタートが出来た。新生ニッポンとして、これからが、本当の自分たちのよさを作っていく作業」と解説した。 　女子の「なでしこジャパン」については、２８日にキリンチャレンジカップ２０１５でのイタリアと強化試合に注目。６月から７月にかけてカナダで開催されるＦＩＦＡ女子ワールドカップとの関連で、「大会を控えて最後の調整。連覇がかかっている大会」と述べた。（編集担当：中山基夫）