中国製造業「量」の時代・・・訪れる終焉に、直面する困難=中国メディア

中国メディアの求是網は22日、中国の製造業は革新能力が低いため基幹技術を他国に依存せざるを得ず、「量」を背景としたこれまでの経済モデルは持続が困難であるとし、中低速の経済成長という時代を迎えた中国において、製造業は今後、どのような未来を目指すべきかと論じた。
記事は、世界金融危機の勃発後、世界各国が製造業や工業の強化を打ち出し、成長の新たな原動力と捉える動きがあることを伝え、先進国と開発途上国に挟まれる形になった中国の製造業は多くの困難に直面していると伝えた。
一方で、中国の製造業はこれまでの発展のなかで数多くの有利な要素を積み重ねてきていると伝え、インフラや物流網といった製造業を取り巻く産業体系が整っていることや、高い教育を受けた人材が豊富であること、拡大が続く内需など「中国製造業に活力を与え、創造力をもたらす環境は存在する」と論じた。
続けて、中国メーカーにも世界に躍進する企業が現れてきているとし、米IBMからパソコン事業を買収した聯想集団(レノボ)は「個人向けパソコン市場で世界トップシェアに上り詰めた」と指摘。そのほか、輸出台数を伸ばし続けている長城汽車などを挙げ、「中国の製造業は正しい方向に向かって前進していたことは間違いない」と主張した。
さらに中国政府が30年を10年ごとに3段階に分け、中国を「製造大国から製造強国」にする戦略を打ち出したことについて「われわれの目標は明確になった」と伝え、時勢を読み、冷静さと情熱、さらに信念を持って前進することが必要だと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの求是網は22日、中国の製造業は革新能力が低いため基幹技術を他国に依存せざるを得ず、「量」を背景としたこれまでの経済モデルは持続が困難であるとし、中低速の経済成長という時代を迎えた中国において、製造業は今後、どのような未来を目指すべきかと論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-05-27 00:45