中国自動車市場が「冷え込む」・・・展開する「価格競争」=中国メディア

中国メディアの中国日報は26日、中国自動車市場では成長の速度が鈍化しているうえ、生産能力の過剰といった問題も顕在化しているとし、中国の自動車市場が冷え込みつつあると論じた。
記事は、上海フォルクスワーゲンが4月に自動車価格の値下げを発表し、その後、長安フォードや一汽フォルクスワーゲンや北京現代、東風シトロエン、広汽トヨタなどが値下げに追随したと紹介し、各自動車メーカーが消費者を取り込むため、税金の減免や買い替え時の優遇といった営業活動を展開したと伝えた。
さらに、19日にはベンツも価格やスペックの調整を行ったと伝え、大手の自動車メーカーが価格争いを展開し、特に高級車市場では大幅な値下げが行われていると指摘、「夏に向けて気温が上がるのと対照的に、自動車市場が冷え込みつつあることは明確だ」と論じた。
続けて、中国汽車工業協会が発表した15年4月の乗用車販売台数は166万8800台にとどまり、前月比10.78%減、前年比3.72%増となったと紹介。一方で在庫量は上昇しており、すでに警戒水準を超えていると論じた。
また、15年の新車販売台数は2500万台と予想されているとしながらも、各メーカーの生産能力は5000万台に達すると予測されているとし、自動車メーカーの生産能力の過剰は深刻だと指摘。全国乗用車聯席会の崔東樹秘書長の話として、「15年第1四半期の販売台数の伸びは予想を大きく下回った」とし、メーカーの販売目標が過度に高く設定されている可能性があるとし、これも価格競争が展開されている理由の1つと論じた。(編集担当:村山健二)(写真は中国日報の26日付報道の画面キャプチャ)
中国メディアの中国日報は26日、中国自動車市場では成長の速度が鈍化しているうえ、生産能力の過剰といった問題も顕在化しているとし、中国の自動車市場が冷え込みつつあると論じた。(写真は中国日報の26日付報道の画面キャプチャ)
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2015-05-27 12:00