大林組が「ゼネコン」として初!・・・「最新のベクトル型スパコン」導入!

スーパーコンピュータを使った高精度なシミュレーションによって南海トラフ地震などの巨大地震や竜巻などの自然災害リスクを工学的に再現・評価し、建物等の耐震設計等に応用する取り組みが本格的に動き出す。大林組が2015年5月28日までに、ゼネコンで初めて日本電気製の最新のベクトル型スーパーコンピュータ「SX-ACE」を大林組技術研究所に導入し、「広域地震動評価」や「風荷重評価」などで活用をスタートした。
新たに導入したスーパーコンピュータは、従来のコンピュータと比較して性能とメモリ容量が約32倍。巨大地震で発生する長周期地震動が建物に与える影響を評価するため、震源域を中心として広域に細かい周波数を含む大量の地震波を総合的に評価する高解像度のシミュレーションが可能となった。また、大林組が開発した風荷重評価システム「数値風洞 エアロダイナ」の360度全風向の計算が、従来は数カ月を要していたものが約2週間で実施できるようになった。
NECのベクトル型スーパーコンピュータ「SX-ACE」は、従来機種と比較し、消費電力を10分の1、設置面積を5分の1に低減したスーパーコンピュータ。最大性能8.21テラフロップス(TFLOPS)という世界トップクラスの演算性能とメモリ性能を誇る。(編集担当:八木大洋)(イメージ写真提供:(C)isoga/123RF.COM)
スーパーコンピュータを使った高精度なシミュレーションによって南海トラフ地震などの巨大地震や竜巻などの自然災害リスクを工学的に再現・評価し、建物等の耐震設計等に応用する取り組みが本格的に動き出す。(イメージ写真提供:(C)isoga/123RF.COM)
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2015-05-28 13:30