【今日のドル円】月末・週末で調整含みの展開か、リスク要因も散見

 昨日のドル/円は、NY市場序盤に124.40円台まで上昇したが、25時半過ぎに麻生財務相が円安牽制発言を行うと一時123.60円台まで反落した。  約12年半ぶりの高値圏まで一本調子で上昇してきただけに、やや過剰とも思える神経質な反応となったが、これで上昇基調が止まると見るのは早計だろう。足元のドル/円の上昇は米国の利上げ期待に基づく「ドル高」が主導しており、日本の財務相が「円安」を牽制しても「ドル高」は止まるまい。  もっとも、本日については、週末のポジション調整や月末に絡む特殊フローなどが見込まれるため、神経質な展開が続く可能性がある。また、昨日の中国株の大幅下落や混迷が続くギリシャ情勢など、リスク要因が散見される点を考慮すれば、どちらかといえば調整含みの展開になりやすいのかもしれない。  米第1四半期GDP・改定値(21:30)や米5月シカゴ購買部協会景気指数(22:45)などの結果も参考にしながら、下げ止まりのポイントを探る動きが見込まれる。(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
昨日のドル/円は、NY市場序盤に124.40円台まで上昇したが、25時半過ぎに麻生財務相が円安牽制発言を行うと一時123.60円台まで反落した。
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2015-05-29 09:30