日経平均終値は11円高で11連騰、引け間際に急落もプラスを維持
29日の日経平均株価は前日比11円69銭高の2万563円15銭で取引を終え、小幅ながら11営業日続伸となった。朝方は足元の過熱感もあって小幅安で寄ったものの、前日までの10連騰の勢いからすぐに上昇基調へ転換。その後、上海総合指数の続落を受けて前日終値近くまで値を戻す場面もあったが、押し目では買い遅れた投資資金が入りやすく、売りを吸収しながら徐々に上げ幅を拡大した。引け間際に大きく売られたものの、かろうじてプラスを維持した。なお、TOPIXも11日続伸。TOPIXの11日続伸は09年7月16日-8月4日の13連騰以来。
個別では、アリババを介した中国ネット通販への参入が伝えられたヤフー <4689> や、研究・開発を進める「自動運転タクシー」への関心が高まったディー・エヌ・エー(DeNA) <2432> が上昇。また、鹿児島県・口永良部島での噴火を受けて、防毒マスク大手の重松製作所 <7980> や防災関連システムを手掛けるドーン <2303> などに思惑買いが入った。
半面、新造船2隻の解約による業績予想修正が嫌気された名村造船所 <7014> や、大手証券が投資判断を引き下げたテレビ朝日 <9409> が下落。前日に大幅高となっていた東京海上ホールディングス <8766> や損保ジャパン日本興亜ホールディングス <8630> などの大手生保株も売られた。
業種別では、非鉄金属、鉄鋼、鉱業などが上昇。一方、保険、医薬品、証券は下落した。(編集担当:松浦直角)
29日の日経平均株価は前日比11円69銭高の2万563円15銭で取引を終え、小幅ながら11営業日続伸となった。
japan,economic
2015-05-29 15:00