【本日注目の通貨ペア】米ドル/円:米GDP改定値は織り込み済み?
昨年末以降、ドル/円は概ね115~122円のレンジを形成するも、今月に入り年内の米利上げ期待が再浮上すると共にレンジを突破。28日に2002年12月以来となる124.455円の高値を記録した。
本日米国で発表される1-3月期国内総生産(GDP)の改定値について、事前予想は前期比年率-0.9%と速報値(+0.2%)から大幅な下方修正となっている。
もっとも、今月22日に米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が「1-3月期の低調な指標については、大半が厳冬や西海岸労働争議といった一時的要因によるもの」との見方を示しており、ある程度の悪化はすでに織り込まれていると考えらえる。予想以上の減速とならない限り、米利上げ開始時期の思惑を左右するとは考えにくい。
今月22日のサンフランシスコ連銀が「米経済は1-3月期GDPが示すほど弱くはなく、季節調整を見直せばGDP成長率は1.8%と推計」との論文を発表し、この日のドル/円相場は堅調に推移したのは記憶に新しい。予想より強い結果となれば、ドル/円が買われる事は十分考えられる。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
昨年末以降、ドル/円は概ね115~122円のレンジを形成するも、今月に入り年内の米利上げ期待が再浮上すると共にレンジを突破。28日に2002年12月以来となる124.455円の高値を記録した。
economic,gaitamedotcom,fxExchange
2015-05-29 18:15