韓国経済の「本当のリスク」!?・・・上昇しつづける「家計債務」=中国報道

 中国メディアの中金網は29日、米国が2015年内に利上げを行う見通しであることを指摘し、「現在の韓国経済は外国資本にさほど依存していないため、資金の流出による動揺は避けられそうだ」とする一方、「韓国経済の本当のリスクは上昇しつづける家計債務だ」と論じる記事を掲載した。  記事は、2014年4月から15年3月までの1年間に韓国の流入した資金は計155億米ドル(約1兆9200億円)だったと伝え、「08年のリーマンショック前の3分の1の水準にとどまる」と紹介し、世界金融危機後、韓国に流入する資金は減少していると伝えた。  続けて、08年の金融危機の際、韓国から流出した資金はわずか5カ月間で554億米ドル(約6兆8700億円)に達し、ドルへの換金のためにウォンは売られ、ウォンは30%も値下がりしたと紹介。韓国政府は数十億ドルの外貨準備を使ってウォンを買い支えるはめになったと論じた。  一方で記事は、現在の韓国経済は海外から資金がさほど流入していないため、米国で利上げが行われても大量の資金が流出することはないとするも、「韓国経済が直面している問題は韓国国内に存在する」と指摘。  14年末における韓国家計部門の債務残高の年間可処分所得に占める割合は164%に達し、07年末の141%より悪化していることを挙げ、「韓国の家計債務はサブプライムローンの破綻前の米国より悪い水準」と論じた。さらに、エコノミストからは「韓国の増え続ける家計債務によって消費が抑制されている」と指摘し、韓国経済にとってのリスクとなっていると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Wittaya Puangkingkaew/123RF.COM)
中国メディアの中金網は29日、米国が2015年内に利上げを行う見通しであることを指摘し、「現在の韓国経済は外国資本にさほど依存していないため、資金の流出による動揺は避けられそうだ」とする一方、「韓国経済の本当のリスクは上昇しつづける家計債務だ」と論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Wittaya Puangkingkaew/123RF.COM)
china,economic,korea
2015-05-30 20:00