今週の為替相場見通し(2015年6月1日-)=為替王

 「予想ターゲットは1ドル=123円台。アベノミクス始まって以来の高値(円安値)を更新する」との予想が先週はズバリ的中して、約8年ぶりの円安水準(123~124円)に到達しました。日本中で大騒ぎになっている今回の円安について、事前に予想できていた皆様は、平常心でベストな対応をとることができたと思います。とても良かったと思います。  さて、今後につきましては、先週ターゲット(123円台後半)に到達した以降の値動きのように、ターゲット付近で上下動を繰り返す(保ち合いを形成する)のが比較的高い確率のシナリオとして考えられます。チャート分析において大きく見ますと、127円というまさかのターゲットが出ないこともないのですが、現状とりあえず、当面のターゲット(123円台後半)に到達したこともあり、1つの短期的な上昇局面の区切りをつけるような展開をメインシナリオとして想定してよいのではないかと思います。  米ドル円相場における「ドル高」がしっかりターゲットに到達したのに対して、若干、消化不良だったのがユーロ米ドル相場における「ドル高」でした。ユーロ米ドルの下落ターゲットについては「1.08から1.07台突入もあり得る」との予想を掲げてきたわけですが、先週の急落時の安値は1.081でした。ほぼターゲットに到達したと言えるのですが、残念ながら、1.07台突入は、ぎりぎりのところで回避されました。  今週、気になる通貨としては豪ドル。豪ドル円のチャート分析において、下落を示唆する兆候が見られます。先週末は95円を少し割れたところで、どちらかというと底堅いようにも見えますが、目先の可能性が高めのターゲットとしては94.0円近辺。最大で92円台も、といったところではないかと思います。(執筆者:為替王)
「予想ターゲットは1ドル=123円台。アベノミクス始まって以来の高値(円安値)を更新する」との予想が先週はズバリ的中して、約8年ぶりの円安水準(123~124円)に到達しました。
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2015-06-01 09:00