日本製に実績あり!・・・技術公開は「自信の証」=中国メディア

中国メディアの中国商務新聞網は1日、日本の製造業はかつて中国と同様に「国外から技術を導入」したのが始まりだったと主張する一方、中国とは異なる価値観と成長モデルによって「今や日本の製造業は世界で成功を収めた」と主張する記事を掲載した。
記事は、日本の製造業について「電気炊飯器から洗浄便座、さらには中国で(需要)復活の兆しがある日系車にいたるまで、成功事例は枚挙にいとまがない」と指摘。さらに、日本の製造業が成功をおさめることができた理由について、南開大学日本研究院の張玉来副教授の話として「消費者の需要をもとに研究開発を行い、生産を行っていること」を挙げた。
さらに、もう1つの理由として「革新に対して強い意欲を持っていること」を挙げ、日本ではメーカー間の競争が激しく、製品の付加価値を高め、市場に認められない企業は生存できない環境にあると指摘した。
続けて、「消費者の需要をもとに研究開発を行い、生産を行っていること」の例として、大人用紙おむつを挙げたうえで「日本は高齢化が深刻だが、中国もまさに高齢化社会を迎えつつあり、日本の大人用紙おむつメーカーは10-20年後の中国の巨大市場を狙っている」と伝えた。
また記事は、「日本国内の報道機関を含め、多くのメディアが“日本の製造業は衰退した”と報じている」とし、確かに携帯電話やインターネットといった分野においては世界との競争に勝てていないとしつつも、張玉来副教授が「実際は日本の製造業は今なお発展を続けている」と述べたことを紹介。
さらに、日本のメーカーは成長を求めて海外での買収を行っているとしたほか、特許など知的財産権を公開することで技術の普及に努めていると伝え、「その目的は自社の技術で世界をリードすることにある」と指摘。一方で、技術を公開することは「簡単なことではない」としたうえで、日本の製造業が自らの技術に自信を持っていることを示すものだと論じた。(編集担当:村山健二)
中国メディアの中国商務新聞網は1日、日本の製造業はかつて中国と同様に「国外から技術を導入」したのが始まりだったと主張する一方、中国とは異なる価値観と成長モデルによって「今や日本の製造業は世界で成功を収めた」と主張する記事を掲載した。
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2015-06-02 13:00