中国人の「知らない世界」!?・・・自動車の安全性=中国メディア

 中国のポータルサイト「捜狐」は1日、「フォルクスワーゲン(VW)を買うか、日本車を買うか?」と題する文章を掲載した。中国では「事故の際、日本車は安全でない」との言い方があるが、記事は「ニセのレッテル」と主張。車の安全性については「もっと重要なことがある」と指摘した。  中国では、フォルクスワーゲンの進出が早かった。ドイツ車として代表的な存在だ。生産会社としては1990年代前半に上海大衆、一汽大衆(本社・吉林省長春市)を設立した。そのためもあり、米ゼネラルモーターズとほぼ常に、中国市場における売上台数第1位を争っている。  日本車は、トヨタ、ホンダ、日産、マツダなど多くの企業が中国に進出している。記事は「ブランドは多い。一方で、ブランドごとの販売量は(フォルクスワーゲンほど)多くない」と説明した。  記事はさらに、日本車についてはいずれのブランドも、「車体の鋼板が薄い」、「軽量」などを理由として「安全でない」との「ニセのレッテル」が張られていると指摘。同レッテルについては「今に至るまで、はっきりと証明した人はいない」と断言した。  中国でフォルクスワーゲンは、DSG(ダイレクト・シフト・ギアボックス)の不具合で中国大陸部だけで38万台以上のリコールを出したことや、エンジンオイルが燃え出す問題を出している。  記事は、フォルクスワーゲンの信頼性について、「最もよい日々は去った」が、「堅固な車体」、「極めて強いブランドイメージ」などの“伝説”の蓄積が不利な要素を打ち消し、日本車からシェアを奪取していると指摘した。  さらに、フォルクスワーゲンがターボ搭載に力を入れていることが「面子(メンツ)を重んじる中国人が歓迎する」大きな理由と指摘。日本車は長年にわたり自然吸気(NA)にこだわり、製品の安定性、経済性、信頼性を堅持してきたが、ターボを巡る消費者へのアピールでは「フォルクスワーゲンに完全にやられた」と評した。  記事は、「高速道路を多く走るならドイツ車を、街中で発進と停止を繰り返すなら日本車を」という、自分自身の使い方で車を選択することが「道理があるように思える」と指摘。  さらに安全性を気にするなら車種による優劣を論じる前に「タイヤの空気圧をチェックすること。ハンドルをきちんと握り、携帯電話を操作しながら運転したりしないこと。女性を乗せて、車の性能をひけらかすような運転をしないこと」と、運転者としての責任を全うすべきと主張した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C) Udey Ismail /123RF.COM)
中国のポータルサイト「捜狐」は1日、「フォルクスワーゲン(VW)を買うか、日本車を買うか?」と題する文章を掲載した。中国では「事故の際、日本車は安全でない」との言い方があるが、記事は「ニセのレッテル」と主張した。(イメージ写真提供:(C) Udey Ismail /123RF.COM)
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2015-06-02 15:00