日経平均は69円安で取引終了、売り一巡後に下げ幅縮小も戻り限定的
3日の日経平均株価は前日比69円68銭安の2万473円51銭と続落して取引を終えた。終値で2万500円割れは5月27日以来約1週間ぶり。欧米株安を嫌気した売りが先行。日銀のETF(上場投資信託)買い期待もあり、日経平均は下げ幅を150円超に拡大したあと下げ止まった。後場になると30円程度まで下げ幅を縮小したが、買い上がる材料に乏しいことから戻りは限定的で、ドル・円が伸び悩んだことも重しになって押し戻された。
個別では、転換社債の発行で1株利益の希薄化が警戒された飯田グループホールディングス <3291> が安い。15年10月期業績予想を下方修正した日本ハウスホールディングス <1873> も下落した。15年4月中間期で増益だったくらコーポレーション <2695> は朝方に買われたものの、一巡後は軟化した。第3四半期で大幅増益を達成したものの通期見通しを据え置いたゼネラルパッカー <6267> も売られた。
半面、国内証券による投資判断の引き上げが観測された日清製粉グループ本社 <2002> が急伸。炭化ケイ素連続繊維の新工場建設着手を発表した日本カーボン <5302> も高い。韓国におけるMERS感染者の増加を背景に、日本エアーテック <6291> 、大幸薬品 <4574> 、ダルトン <7432> などに思惑買いが継続した。(編集担当:宮川子平)
3日の日経平均株価は前日比69円68銭安の2万473円51銭と続落して取引を終えた。
japan,economic
2015-06-03 15:00