【本日注目の通貨ペア】ユーロ/米ドル:1.1200ドル突破なるか

 ユーロ/ドルは2日、ユーロ圏5月消費者物価指数・速報値が市場予想を上回った事に加え、ギリシャ問題についての進展期待が一部で高まった事などを受けて上昇し、一時1.11931ドルと1.1200ドルに迫った。5月22日にも頭を押さえられたこの水準を突破できるかは、本日の経済イベントの内容が鍵となりそうだ。  今夜は欧州・米国共に経済イベントが非常に多い。欧州に関しては、欧州中銀(ECB)のドラギ総裁の記者会見が注目される。昨日発表のユーロ圏5月消費者物価指数・速報値は市場予想を上回っていたことなどを受け、ドラギECB総裁が現状の長期金利上昇を容認するような発言をすれば、1.1200ドル台にしっかり乗せる可能性がある。  また、米国については、5月ADP全国雇用者数や5月ISM非製造業景況指数の結果が注目される。米国の利上げに関して5月下旬以降にやや強気な見方が強まってきている中、この両指標結果が弱ければ、失望を伴いながら比較的大きめにドル安が進みそうだ。  なお、ドラギECB総裁がハト派的なコメントをしたり、米経済指標が好結果になった場合は、1.1200ドルの上値の重さを確認する形でユーロ安・ドル高が進むだろう。本日は目先のユーロ/ドルの方向感を窺う上で重要なポイントとなりそうだ。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ユーロ/ドルは2日、ユーロ圏5月消費者物価指数・速報値が市場予想を上回った事に加え、ギリシャ問題についての進展期待が一部で高まった事などを受けて上昇し、一時1.11931ドルと1.1200ドルに迫った。5月22日にも頭を押さえられたこの水準を突破できるかは、本日の経済イベントの内容が鍵となりそうだ。
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2015-06-03 18:15