サンワカンパニーはもみ合いも連続最高純益をテコに直近IPO株人気再燃余地
サンワカンパニー <3187> (東マ)は、40円高の3780円と4営業日ぶりに反発したあと、135円安と押し戻されるなど前日終値を挟んでもみ合っている。今9月期純利益の連続最高更新予想を見直し直近IPO(新規株式公開)株人気の再燃を期待する下値打診買いと利益確定売りが交錯しているものだが、明18日に同じ建築関連のインターネット事業を展開するアーキテクツ・スタジオ・ジャパン <6085> (東マ)が、IPOされることも買い方有利に働く展開が想定される。
■調整最安値からの二段上げで上場来高値まで倍化
同社は、今年9月13日に公開価格950円でIPOされ、上場初日は買い気配値を切り上げたまま推移、上場2日目に公開価格を3.6倍上回る3500円で初値をつけ3750円まで買い上げられる高人気となった。その後も、IPO人気一巡で調整した上場来安値2450円から再人気化する二段上げとなって12月2日には上場来高値5360円まで倍化、半値押し水準固めを続けている。
この高人気は、同社の独自ビジネスモデルと連続して最高純利益を更新する好業績への評価が要因となっている。同社は、建築資材のインターネット通信販売事業を展開しており、建築資材の販売価格が、購入者の属性や購入量の大小などに従ってそのたびごとに変動する業界の商慣行を打破、常時、同一価格で販売する透明性を高め、建築者が、自ら資材を調達し施工業者に施工のみを依頼する「施主支給」も促進、高品質・低価格の住宅建設を可能としている。
業績も好調に推移、今9月期業績は、売り上げ66億5500万円(前期比25%増)、経常利益4億6800万円(同58%増)、純利益2億9600万円(同38%増)と予想、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。これまでキッチン、洗面台、バスなどの高単価でデザイン性の高い商品を提供してきたが、引き続き特色のある商品開発によりラインアップを充実して顧客ニーズを先取り、今年4月の大阪ショールームの移転や、来年4月の福岡ショールームの開設などで新規顧客の開拓を進めることなどが要因となる。
■明18日には類似企業のアーキテクツSJがIPO
株価は、今期業績の続伸予想に建築家ネットワーク事業を展開するアーキテクツSJのIPO承認が加わってつけた上場来高値から1600円幅の調整をして4000円台大台を出没しているが、明12月18日に類似企業のアーキテクツSJがIPOされ、IPO市場では昨年12月20日以来、きょう17日上場のアズマハウス <3293> (JQS)まで連続して49銘柄が公開価格を上回って初値を形成する高人気となっており、この波及で最高値奪回に弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
サンワカンパニー <3187> (東マ)は、40円高の3780円と4営業日ぶりに反発したあと、135円安と押し戻されるなど前日終値を挟んでもみ合っている。
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2013-12-17 10:30