円安を歓迎する中国人!・・・日本に旅行や留学で=中国メディア

中国メディアの一財網は4日、多くの中国人旅行客が日本を訪れ、買い物を楽しんだ2015年の春節(旧正月)時に比べて、日本円は人民元に対して7%も下落していると伝え、日本で買い物をしたいと願っている中国人旅行客にとって「再び好機が訪れている」と報じた。
記事は、6月に入って以来、円が人民元に対して3営業日連続で計2.1%も下落したと伝え、2日には100円=4.9196元となり、1994年8月31日以来の最低水準をつけたと紹介。さらに、人民元の為替レート自体は比較的安定している一方で、円が下落を続けていることは「日本への旅行や留学を予定している中国人にとっては歓迎すべきことだ」と論じた。
続けて、1年前にあたる2014年6月は100円=6.0450元ほどだったと紹介し、「当時に比べて現在は日本での消費が18.6%も安くなった計算」と伝え、日本で税込1万800円で販売されている化粧品は現在のレートであれば540元だが、中国国内では同一のものが760元で販売されていると伝えた。
さらに、これまでデフレに苦しんでいた日本にとって円安は輸出を増加させる効果だけでなく、国外から観光客を受け入れる「インバウンド」による消費を刺激する効果もあると指摘。実際に日本の輸出は増加しはじめていることを指摘し、その背景として円安によって日本製品の輸出競争力が高まっていることを挙げた。
一方で記事は、円安によって苦しんでいるのが「日本のお隣、韓国だ」と伝え、5月の輸出額が約11%の激減だったと紹介。また、中国メディアのFX168によれば、円安が進行し、訪日外国人客の増加や輸出増加が数字となって現れつつある日本と対照的に、韓国の通貨ウォンは3日に大幅に上昇し、韓国が苦しんでいる円安ウォン高がさらに進行したと報じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) peogeo/123RF.COM)
中国メディアの一財網は4日、多くの中国人旅行客が日本を訪れ、買い物を楽しんだ2015年の春節(旧正月)時に比べて、日本円は人民元に対して7%も下落していると伝え、日本で買い物をしたいと願っている中国人旅行客にとって「再び好機が訪れている」と報じた。(イメージ写真提供:(C) peogeo/123RF.COM)
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2015-06-04 14:45