日経平均終値は14円高と反発、上海急落を嫌気するもプラスは維持
4日の日経平均株価は前日比14円68銭高の2万488円19銭で取引を終え、小幅ながら3営業日ぶりの反発となった。前場は、欧米株高の流れを受けて高く始まり、根強い先高観を背景に堅調に推移した。ただ、後場に入ると上海株式相場が5%超下落したことで市場心理が悪化。日経平均は上げ幅を急速に縮小し、一時はマイナス圏に沈んだ。その後は前日終値近辺での攻防に終始し、かろうじてプラス圏に浮上して引けた。
個別では、米投資会社ブラックロックによる大量保有が伝わった東京エレクトロン <8035> や、ゲームアプリの英語翻訳版が配信開始となったボルテージ <3639> が上昇。また、長期金利の上昇や大手証券の格付けを受けて、第一生命保険 <8750> やT&Dホールディングス <8795> といった生保株が大幅高となった。
半面、公募増資で株式価値の希薄化が懸念された楽天 <4755> や、CB発行による資金調達が嫌気されたエディオン <2730> が下落。第1四半期は営業益4割減となった三井ハイテック <6966> も売られた。東京電力 <9501> は9営業日ぶりに反落した。
業種別では、保険、証券、ガラス土石製品が上昇。一方、水産・農林、電気・ガス、ゴム製品は下落した。(編集担当:松浦直角)
4日の日経平均株価は前日比14円68銭高の2万488円19銭で取引を終え、小幅ながら3営業日ぶりの反発となった。
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2015-06-04 14:45